U-BOYです。
GOLDMUND新製品、EIDOS SACD COMPACT を試聴しました。
本機はGOLDMUND社、久々のSACDプレーヤーということもあり、その意匠からも非常に気合の入った設計である印象がうかがえます。
全体の仕上げは、GOLDMUND特有の非常にきれいなサウンドブラスト加工なのですが、突然、センターに突然特徴的な大きな表示パネルと独特な操作ボタンが現れ、美しさと”ただ物ではないな”と思わせる存在感がうまく両立しているように感じられます。
本機の設計では、特に音をにじませないために、信号経路を最短に設計しているようで、完璧な調和と技術性を確保するために、製品の部品間にシールド・ソリューションを考案したとのことでした。これは、製品のさまざまな部分、特にオーディオ・カードと電源の間の相互作用を避けるためであるようです。
製品の部品間のシールド・ソリューションは、GOLDMUNDの研究開発部門によって創案、開発、設計されたもので、よりコンパクトに、さらに透明感のある音を実現しています。
実際に音をきいてみると、非常にきめ細かなシルキートーンの中に音像が自然と出現し、演奏を忠実に再現してくれます。一聴すると滑らかでやさしいタッチなのですが、しっかりと聞き込むと再生する曲調に合わせて、アタック感が必要な曲には、ちゃんとアタック感を表現し、スローでナローな曲調では、世界観を崩さずにナローに表現してくれる、多彩な描きわけをしてくれます。
情報量の出し方も決してわざとらしさがなく、自然でかといってオーディオ的な楽しさを持ち合わせていないわけではなく、高度にバランスのとれた非常に素晴らしいプレーヤーだと感じました。