オーディオPC、Ediscreation HAYDN JP MODEL試聴レポート

U-BOYです。
Ediscreation のオーディオPC、HAYDN JP MODELの試聴レポートです。

同社のSilent SwitchおよびFiberbox2は、当店でも多くの販売実績があります。
Silent Switchはオーディオ用スイッチのリファレンスとして店頭ても常設しております。

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今回紹介するHAYDN JP MODELは、Intel NUCをベースに同社のノウハウを注入したオーディオPCです。

大きな特徴は、オーディオグレードのアルミ削り出し筐体、ディスクリートのアナログ電源を搭載していること。
内部配線はオーディオグレードUPOCCを使用し、高音質ByBee Quantum Purifiersも採用してること。TEAC製のCDドライブを搭載し、CDのリッピングが可能。

そして、ファンレス設計であることです。

HAYDN JP MODELは、Roon専用OSを採用せずにWIN10PROにしています。
比較してこちらの方が音が良かったということです。

実際に比較をしていないのでこの点は分かりません。

OSに独自のカスタマイズをしている感じはありませんので、ある意味ソフトウェア的な伸びしろはまだありそうです。

dBPowerampがプリインストールされていて、CDのリッピングも可能です。

当店がふだんRoonコアとして使っているのは、 MERGING Nadac Playerです。
このコアとHAYDN JP MODELの比較を行いました。

DACはMolaMolaのTambaquiを使用しました。
(いずれもイーサネット接続です。)

HAYDN JP MODELは低ノイズで、背景がとても静かです。音に厚みもあります。
同時比較ではないので過去の記憶と比較すると、Nucleusの上位補完のようなイメージです。

Nadacのコアは広がりがあって伸びやかな音です。

せっかくなので、CDのリッピングも何枚か試してみました。
HAYDN JP MODELは標準で1TBのSSDが搭載されています。この1TBにはWIN10のOSや、Roonのソフトなども含まれます。

公平な条件になるように、リッピングの保管先は内蔵SSDではなくDELAを指定しました。
付属のdBPowerampにてリッピングです。

リッピングの能力もかなり高いです。
Roonの再生音同様、静かで厚みがあります。一般的なPCで、ちょっとドライブを高級にした程度のレベルとはかなり差がありそうです。

Windowsを使えるメリットは、Roonにこだわらずに色々なソフトが使えること、動画も含めたサブスクも高品位に楽しめる点です。

ただ、専用サーバーと違い、OSのアップデートなど一ディスプレイを使って操作しなければいけない時が必ずあります。
ふだんは必要ありませんが、ディスプレイに接続できる環境を用意することをお勧めします。

PCスキルがあれば、Intel NUCをRoon Serverにするのはそれほど難しいことではありませんが、ハードウェア的にこのレベルで仕上げるのは自作の領域では困難です。

パーツの選別をAB比較をするコストや時間を考えると、最初からこの完成品を入手するメリットは十二分にあると思います。

Roonはある程度のCPUパワーが求められます。

CPUパワーとファンレスで発熱を抑えられるちょうどよいバランス、音質的なチューニングがされていることが専用幾の最大のメリットです。

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