Sonus faber Guarneri G5 試聴レポート

U-BOYです。

Sonus faber Guarneri G5をお借りすることができましたので、早速試聴させて頂きました。

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キャビネット側面は 同社の上位モデルで採用されているプライウッド構造を継承。
厚みの違うシート状の木材を木目の角度を交互に90度変えて8層に積層させ、プレス機で加圧しながら美しくも強靭さを兼ね備えた曲面を造形しています。更に側板の突板同士の接合部にはクリア・メイプルをダンピング素材として挟み込み使用しています。ラインを施したような印象的なデザインアクセントを持たせながら、異種木材の組み合わせによって木の響きを活かしつつ不要振動を排除するソナス・ファベールならではの木工加工技術がふんだんに盛り込まれています。

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28mm径アローポイントDAD搭載シルク・ソフトドーム・ツィーター

強靭なアルミニウム・ダイキャストのフレームに搭載されたソフトドーム・ツィーターの頂点を部分的にダンピングさせ、ダイアフラムの逆相挙動を抑制します。高域の透明感、伸びやかさをより発揮させる独自の「DAD(Damped Apex Dome)テクノロジー」。

また、ツイーター背面には、同社のフラッグシップ・モデル“AidaⅡ”にも採用された専用の木製チェンバーを搭載。ドライバー駆動時に発生する気流を制御し、レーザーエッチング加工による複雑な音響迷路を形成する内部構造により、透明でありながら力感のある、高純度な高域再生に寄与しています。ドライバー部は本機のための専用新設計。高域の伸びやかさ、放射性、透明感の更なる向上と自然で理想的なバランスを追求しています。

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”Guarneri G5” 専用新設計 中低域ユニット

自然繊維を空気乾燥させ、独自にダイアフラムに調合した150mm径ペーパーコーン。ムービングコイルはCCAWで構成、特製銅合金によりムービング・マスが低減する事でダイナミクスが向上。BIMAX特殊素材を使用した新設計のスパイダー、強靭なアルミニウム・ダイキャストのフレームによるバスケットは、淀みのないナチュラルなサウンドを発揮します。更に専用設計されたカスタムメイド・ネオジムモーター・ドライバーは歪みのないより低い周波数帯の再生が可能になります。

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クロスオーバー・ネットワーク

クロスオーバー・ネットワークにも徹底的なこだわりと研究がなされており、
回路は “アイーダⅡ”にも採用されている「PARACROSS TOPOLOGY™(パラクロス・トポロジー(位相幾何学))」と、新たに開発した「Interactive Fusion Filtering(インタラクティブ・フュージョン・フィルタリング)」に基づく設計となっています。

各ドライバー・ユニットの振幅 / 位相特性、空間 / 時間特性を最適化する一方、低周波数のインピーダンスを最適に制御してアンプとのマッチングに配慮しています。また高周波干渉を抑え、トランジェント特性を改善させることで、本機のポテンシャルを存分に発揮させることができます。
搭載するパーツも厳選された物を採用。Jantzen社製インダクター、Clality Cap社とのカスタムメイドパーツ、MUNDORF社製高品位パーツを、幾度もリスニングテストを重ね厳選しています。

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実際に音を聞いてみると、上位モデル同様にその完成度の高さを感じます。

新しい録音はもちろんのこと、古い録音が来ても、マスタリングエンジニアが何を表現したいかを明確に再現してくれます。一聴するとSonus faber特有の艶感や華やかさが目立ちますが、決して単調な表現に陥らずに、アタック感が必要なところはアタック感を・厚みが必要なところは厚みを・そして空間表現が必要なところは、各楽器の正確な位置まで再現してくれます。もちろんブックシェルスピーカーですから限界はあるものの、上位モデルに負けずとも劣らない素晴らしい製品となっています。

ご興味を持たれた方は、是非当店にお問い合わせください。

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