
U-BOYです。
オーディオ用スイッチは各社から製品がリリースされています。
当店でもいくつもの機器を比較した上で、Silent Switch OCXO JPSMを常設しています。
この度、後継機種のSilent Switch OCXO2 および Fiber Box 3が登場します。
標準仕様であるJPSM(JAPAN STANDARD MODEL)、究極を目指したJPEM(JAPAN EXCLUSIVE MODEL)を一緒にお借りしましたので、レポートします。
以前の紹介記事
Silent Switch OCXO2 & Fiber Box 3 の主な変更点

エディスクリエーションは、画期的な技術革新を実現するまでモデルチェンジを行わないという方針を表明していました。そして今、ネットワーク再生における圧倒的なブレークスルーを達成し、満を持して4つの新世代モデルが発表されました。
具体的な変更点について紹介します。
世界初技術 “Synchronize Clock Bus Technology”
今回の目玉となる新技術です。
光絶縁ツールであるFiber BoxとSilent Switchを専用ケーブルでつなぎ、両者のクロックを同期させます。
それぞれ高性能なOCXOクロックを内蔵していますが、2つのクロックを同期させることでタイミングの不一致やジッターを最小限に抑えます。
接続されたすべてのデバイスが同じレベルの精度とタイミングで動作し、さらなる高音質化を実現しました。
シリーズ共通の変更点
多段DC電源を採用
純粋なリニア電源用ディスクリート回路は、近年開発した新製品の技術を取り入れ大幅に強化されています。40μVRMS(10Hz – 100kHz)以内の低ノイズDC電力を供給します。
脚部の変更

JPSM:CNC機械加工された新設計の点支持脚部

JPEM:特許を取得した Ediscreation “Ripple Base Footer”(¥100,000/税別)を標準装備
Silent Switch OCXO2だけの変更点
- 独立したSFPポートを搭載。ミュージックサーバーやその他のネットワーク機器との接続に加え、SFP(AOC)ケーブルで2台のSILENT SWITCH 2を接続可能。SFPポート未使用時は電源を独立してOFFにできる
- SFPポートと同期用クロック端子が追加されたため、イーサネット端子は5つに変更
Fiber Box 3だけの変更点
- SILENT SWITCHと同サイズ・同デザインに変更
- 新レイアウト、改良されたオリジナル・ファイバーモジュール、独自方式の新タイプ・ファイバーケーブルを採用。ほぼ新設計といってよいほどの改良が施されている
JPEM(JAPAN EXCLUSIVE MODEL)
- 脚部に特許取得のEdiscreation “Ripple Base Footer”を標準装備
- RED COPPER(赤銅製)のベース
- FURUTECH(JAPAN)製 IECインレット「FI-06 NFC」を採用
- AUDIO NOTE(UK)製 “KAISEI Audio Quality Capacitor”を採用
- MUNDORF(GERMANY)製 Capacitorを採用
- 内部配線にUPOCCケーブルを採用
各モデルの音質比較
従来のSilent Switch OCXOから各機種に変更したときの音質レビューを行います。

試聴で使ったシステム
- SP: B&W 801D4 SIG
- Roon Server: Ediscreation BACH JP MODEL
- DAC: Mola Mola – Tambaqui DAC(イーサネット接続)
- AMP: CH Precision – L10 & M1.1
- ソフト: Roonを使用。音源はBachのストレージに内蔵しているもの、Tidal、Qobuzを使用
1. Silent Switch OCXO2 JPSM

まず、純粋な後継モデルにあたるSilent Switch OCXO2 JPSMから試聴をはじめました。
彫りが深く、前後感がより分かるようになります。透明度も上がっているのが明確で、ずいぶん良くなったという印象を受けました。

2. Fiber Box 3 JPSMを追加

続いて、Fiber Box 3 JPSMも投入します。
ルーター → Fiber Box 3 JPSM → Silent Switch OCXO2 JPSMと接続しました。
クロックは同期せず、従来のSilent SwitchとFiber Boxの組み合わせの使い方です。
Fiber Boxは、他社のスイッチをご利用の方でも効果が高い製品で、ご利用のお客様も多くいらっしゃいます。従来のイーサネットケーブルを使って、内部で光変換をする画期的なアイテムです。
第3世代となり、内部もほぼ一から新設計されました。
レイアウトも従来の縦型からSilent Switchと同じ横型に変わっています。
Fiber Box 3 JPSMを追加すると、音の厚みが増して、空間の情報量がさらに増えます。
そして、クロックを同期させます。

Fiber Box 3とSilent Switch OCXO2に搭載されているクロックは同等のクオリティーとのことですが、この2つを同期させることでタイミングの一致、ジッターの減少、低レイテンシー化を図ります。
良質なクロックを投入したときのような、にじみの減少と空間の広さが印象的でした。
脚色を感じない正攻法の音作りなので、どのシステムにも違和感が出にくいでしょう。いくつかのオーディオ用スイッチで感じられる、音色で聴かせるタイプではありません。
3. Silent Switch OCXO2 JPEM

銅板シャーシ&特許取得のRipple Base Footer

赤銅製ベース、特別仕様のキャパシター
次に、上位モデルのSilent Switch OCXO2 JPEM単体で試聴しました。
JPSMと比べると、密度とエネルギーが増すのがわかります。聴いていて楽しくなるような音です。
空間の広さに関しては、Fiber Box 3 JPSMとSilent Switch OCXO2 JPSMセットのクロック同期のほうが若干広いかもしれません。
4. Fiber Box 3 JPEMを追加

いよいよ最上級の組み合わせです。
Ediscreationというブランドは、理屈や理論だけではなく、きちんと音楽を聴いて設計していると感じます。単純に解像度が高い、低音が出る、厚みがあるということではなく、トータルのバランスが良い音作りです。
JPEMのセットで聴くと、今までよりも明らかに情報量が多いのがわかります。
解像度が高いのに神経質な感じがせず、うるさくなりません。
静寂感が素晴らしく、意識しないと気づかないような暗騒音が手に取るように分かります。意図して録音していないであろう、拾ってしまったノイズまで聴き取れました。
クロック同期をすると、音場も前後・上下左右に拡張され、立体感がとてもよく出ます。
短い試聴期間でしたが、次から次へと音源を聴きたくなるほどでした。
スイッチの変更でここまで音が変わる経験は初めてです。
Silent Switch OCXO2 & Fiber Box 3 まとめ
- 従来のモデルと比べても情報量の向上が確認できる
- 印象としては新型JPSMで、旧型JPEMと同等以上
- JPSMと比べてJPEMはエネルギー感や音の厚みが大きく向上
- リンクケーブルで同期するメリットはかなり大きい。空間の情報が明らかに向上する
Silent Switch OCXO2 JPSM
Fiber BOX3 JPSM
Silent Switch OCXO2 JPEM
Fiber BOX3 JPEM




