U-BOYです。
Mola Molaのモノラルパワーアンプ、Kalugaをお借りすることができましたので、試聴させて頂きました。

Mola-Molaは2012年にBruno PutzeysとJan-Peter van Amerongenが設立したオランダのオーディオ会社です。Jan-Peter van AmerongenはOEM市場向けの最高品質のクラスDアンプメーカーであるHypexの設立者です。
Bruno Putzeysは評価の高いクラスDアンプの設計者であり、多数のクラスDアンプの特許を取得しています。中でも特に有名なのは、UcD及びNcoreのクラスDアンプの発明とMola Mola DACモジュール(Tambaqui)、Makua、フォノモジュール設計もよく知られています。
他にも、様々なデジタルとアナログコントロールのクラスDアンプ、ノイズシェーパー及び変調方式、DSPのアルゴリズム、高性能ディスクリートAD/DAコンバーター及びアナログ処理回路の設計もしています。

MOLA MOLA Kalugaは世界で最も求められているクラスDアンプ技術、Ncoreを基に設計されています。Bruno Putzeysが設計したこの回路には、20年間の研究および経験が凝縮された非直線性制御理論に基づき構成されています。
アンプ基板はMola Mola独自の設計です。オーディオ回路は必要最低限にまで削ぎ落とされ、基板間コネクタは排除され、スタークワッドケーブルを基板に直接ハンダ付けすることで、可能な限りクリーンで低インピーダンスの接続を実現しています。

入力段は独立した基板上に実装され、Makuaと同じディスクリートバッファを採用しています。出力フィルターにはモノリシックコンデンサが搭載され、その誘電安定性により、非常にニュートラルでバランスの取れた音像を実現しています。

外装は非常にシンプルで美しく、他のアンプに比べると圧倒的にコンパクトです。
ありきたりな表現ですが、この筐体からこんな音が出てくるとは、とても思えませんでした。
実際に聞いてみると全体を通して、非常に表現豊かで、力強さもあり、クラスDアンプとは思えない、
なまめかしさや、生々しい表現があり素直に感心しました。もちろんクラスDアンプ特有のスピード感や
切れ味の鋭さも持ち合わせており、このアンプでしか出せない空間表現の巧みさも感じます。
他のHypexでは感じられない豊潤さも持ち合わせており、同じクラスDをもとにしていても、技術力の違いをまざまざと見せつけられた印象です。
ご興味のある方は、ぜひ当店にお問い合わせください。
