DS003 with EMM Labs DS-EQ1

U-Boyです。

DSオーディオの光カートリッジDS003、EMM Labs社の光カートリッジ専用イコライザー、DS-EQ1をお借りました。

プレーヤーはAir Force V Premium、トーンアームはReed2Gという組合わせです。

光カートリッジは、振動系が動く際の磁気抵抗が一切発生しないこと、振動系に負担が少なく針先がスムースに動くことができる、マグネットやコイルが不要なことで実行質量を極めて軽くできるという点が大きな特徴です。

DS003光カートリッジは、第二世代の振動系(DS Master1、DS-W2、DS002、DS-E1)からさらに進化を遂げました。

その特徴は以下の通り。

音楽信号を検出するための内部のLED及びPD(フォトディテクター)を左右のチャンネル各々独立に設置。光学系の位置が最適化されカートリッジの出力が40mV→70mVと大きく増加。その結果S/Nが向上。また左右独立設計の光学系になったことで、逆チャンネルの影響を完全に排除できるようになり、左右のチャンネルセパレーションも向上。

左右独立LEDになったことで光学系の位置が最適化され、遮光板の小型化を実現。

遮光板の素材も第二世代のアルミニウムから、純度99.9%の無垢ベリリウムに変更されたことで、質量が1.56mg→0.74mgの軽量化に成功した。これは一般的なMCカートリッジの鉄心とコイルの質量の10分の1以下で、実効質量が低いという光カートリッジのメリットを高める設計となっている。

EMM Labsのイコライザーは初めて聴きました。

当初はMC用フォノイコライザーに光カートリッジ用入力を付ける計画が、光カートリッジの音に惚れ込んだ創業者のEd Meitner(エド マイトナー)氏がMC入力を外し光カートリッジ専用イコライザーの開発に切り替えてしまったという話は有名ですね。

EMM Labsのイコライザーは、当店で常設しているSoulnote E-2の、鮮度および躍動感のある音と比べると対照的で、上品でしなやかな音という印象です。

また、一般的なMCカートリッジと比べるとレンジがかなり広く、低域が相当下まで伸びています。

DS003とDS-EQ1の組合わせは誇張感の無いとても自然な音です。
音数や空間の広さ、SNなどのオーディオ的な部分はかなり高いレベルでクリアしています。

中低域に盛り上がりがある音ではなく自然に下まで伸びるため、人によってはすっきりという表現にもなるかもしれません。


また、名前からデジタルっぽい音をイメージする方もいるかもしれませんが、トゲトゲしさがないしなやかで上質な音であり、レコードから新しい発見があると思います。

デジタルとも従来のレコードの音とも違う第三の音とでも言えると思います。
先入観を持たずに一度聴いて欲しい音です。

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