B&W D4シリーズを試聴しました。

U-BOYです。

まだエージングが完全に終わったわけではありませんが、各社から出ているエージング、バーンインソフトを複数枚ROONにプログラム・エディットし、店舗クローズ後に一晩中リピート再生したうえでB&W 802D4を試聴してみました。

一聴してすぐ前シリーズと変わったと感じた点は低域再生です。

後述しますがネットワークが刷新されたことやマトリクス構造の剛性強化、ミッドレンジ・ユニットが不要な空気圧やサウンドへの色付けを発生させないというバイオミメティック・サスペンションなど総合的な改良が効いているようですが、低域の表現が大きく変わったというのがまず第一印象で、さらによく聴くとミッドの応答性とSNの高さも感じられます。( *バイオミメティック・サスペンション は801~804に搭載)

従来のファブリックサスペンション。
新型 バイオミメティック・サスペンション 。
B&Wの資料動画ではこの バイオミメティクス・サスペンション がもたらす恩恵が確認できます。

低域のエネルギーが伝わるときの気配感というか空気感のようなものを感じさせ、802D4では8インチ径のウーファーがタンデムで鳴っているとは思えないほどローに伸びが感じられます。

この低域の伸びとが中高域の聴感上において良い方向に作用しているようで、前モデルでは楽曲によってはやや細身な表現に感じられるときもありましたが、それがなくなって聴き応えがありスケール感も得やすい音作りになったと思います。

また公開されている資料からはムンドルフの高性能・高品質パーツも確認できますので、こうした厳選されたパーツも音に影響していると思われます。

マトリックス構造のキャビネットもアルミ綾構で従来のモデルよりもさらに強固な構造になったとのことで、これが低域の伸びに貢献しているようです。

足回りにも変更があり、拘束層ダンピングシートで共振抑制されたアルミ・プリンスの後方2箇所にスタビライザーを入れる仕様となっており、スピーカーの位置出し後にこのスタビライザーを接地面に下ろして着地させて安定化させるようなイメージです。

写真の赤丸部分がスタビライザーを通す箇所となります。台座の表から差し込め、専用工具もあるので差し込んで締めやすいです。(写真は先端樹脂ですがスパイクタイプも付属します。)

弊社担当のD&Mの営業の方で、D&M社内でもセッティングの達人と称されるO氏によると、説明書にはこのスタビライザーは転倒予防といった記述がなされていますが、音質面でもかなり有効にはたらくポイントとなりますので、スタビライザーはしっかりと設置面にあてて鳴らしてくださいと力説されておりました。


当店では現在802D4、805D4を常設展示しておりますので、ご試聴予約をお待ちしております。

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