Sonus faber Amati G5 試聴レポート

U-BOYです。

Sonus faber 6年ぶりのフルモデルチェンジ Amati G5をお借りすることができましたので、早速試聴させて頂きました。           

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キャビネット側面は 同社の上位モデルで採用されているプライウッド構造を継承。
厚みの違うシート状の木材を木目の角度を交互に90度変えて8層に積層させ、プレス機で加圧しながら美しくも強靭さを兼ね備えた曲面を造形しています。更に側板の突板同士の接合部にはクリア・メイプルをダンピング素材として挟み込み使用しています。ラインを施したような印象的なデザインアクセントを持たせながら、異種木材の組み合わせによって木の響きを活かしつつ不要振動を排除するソナス・ファベールならではの木工加工技術がふんだんに盛り込まれています。

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セルロース・パルプ、カポック、ケナフなどの天然繊維を調合し自然乾燥させた独自ダイアフラム150mm径ペーパーコーン。強力なネオジム・マグネットが、銅クラッド・アルミニウム巻線(CCAW)で構成されたムービングコイルを高速且つ最短で正確な応答を実現。スパイダーには高耐久なBIMAX特殊素材を使用、バスケットは強靭なアルミニウム・ダイキャスト・フレームにより、理想的なハイスピード駆動と高いコントロール性を兼ね備えた事で、淀みのないナチュラルなサウンドを提供します。

本機のために開発した全く新しいフェーズプラグは、ユニットが駆動する事で発生する気流を最適化し、乱れる事なくリスニングポイントへ一貫した波形パターンの伝搬を可能とします。その結果、軸上と軸外の双方で、スムースな周波数応答が得られた事で、より高いレベルの明瞭さを獲得。サウンドの根幹を担う中域において真にナチュラルで空間を包み込む、これまでに無い音場再生を実現します。

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クロスオーバー・ネットワークにも徹底的なこだわりと研究がなされており、
回路は “アイーダⅡ”にも採用されている「PARACROSS TOPOLOGY™(パラクロス・トポロジー(位相幾何学))」と、新たに開発した「Interactive Fusion Filtering(インタラクティブ・フュージョン・フィルタリング)」に基づく設計となっています。

各ドライバー・ユニットの振幅 / 位相特性、空間 / 時間特性を最適化する一方、低周波数のインピーダンスを最適に制御してアンプとのマッチングに配慮しています。また高周波干渉を抑え、トランジェント特性を改善させることで、本機のポテンシャルを存分に発揮させることができます。
搭載するパーツも厳選された物を採用。Jantzen社製インダクター、Clality Cap社とのカスタムメイドパーツ、MUNDORF社製高品位パーツを、幾度もリスニングテストを重ね厳選しています。

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実際に音を聞いてみると、全体的なバランス感覚が素晴らしく、現代のリファレンススピーカーになりえる印象です。なんの曲が来てもそつなくこなし、嫌な音を全くださず、全編美しく表現してくれます。特に弦楽器や女性ボーカルには、目を見張るものがあり、現代的な表現の中に独自の艶感や華やかさが見て取れます。かと言って表現が単調になることはなく、現代的な録音では、見通しや切れ味もあり、”らしさ”を表現してくれますし、古い録音では雑味を避け、旨味だけを程よく拾い上げてくれます。真剣に聞き込めば緻密な部分まで正確に表現しているのが分りますが、リラックスして聞いているときには、煩さが目立つことはなく、非常に美音で心地よいサウンドを鳴らしてくれます。

ご興味を持たれた方は、是非当店にお問い合わせください。

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