Boulder 2150 MONO POWER AMPLIFIERを試聴しました

U-BOYです。Boulder 2150 をお借りしました。

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以前より、日本に入ってきているのは知っていたのですが、なかなか試聴する機会に恵まれなかった Boulder 2150を、お借りする機会を頂きましたので、試聴をさせていただきました。

ボルダー社は、ジェフ・ネルソン氏によりアメリカ中西部ロッキー山脈の裾野に位置するコロラド州にて創業を開始しました。彼のキャリアがレコーディング スタジオでのエンジニアとして開始されたため、最初は、ミキシング ボード やTomcat カート (テープ カートリッジ) マシンなど、プロ機の開発が主でした。

彼のボルダー社としての初めての製品は、500 パワーアンプであり極めて明瞭で正確なその音は、レコーディングスタジオ、スピーカーメーカー、放送施設など プロフェッショナルの 世界で人気を博し、過酷な使用条件にも耐えて今なお重用されているといいます。

その後、オーディオファイル向けの製品づくりに没頭し、数々の名器を生み出します。
現行のラインナップは、3000シリーズを頂点とし、2100シリーズ、1100シリーズ、800シリーズ、500シリーズなど多彩な製品群で構成され、そのいずれもが極めて個性的な輝きを放っています。           

                     

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今回試聴したモノラルパワーアンプ2150は、18 年間継続的に生産され続けた同社のベンチマーク製品である、2050の後継機となります。  

・熱安定性を高めるために新しく機械加工されたポッティングハウジングに収められたBoulder独自のフルディスクリート構成のオペアンプモジュール99H2を完全バランス・ゲインステージに搭載しています。
・990から993を経て第三世代へと進化したこの99H2は、従来よりもさらに高い電圧で動作し、高スルーレート、広帯域幅、高電流出力、低歪み、低出力インピーダンスの入力バッファリングと電圧ゲインを実現。

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・電圧出力と消費電流をリアルタイムに超高速で計測するバイアス自動調整回路により、効率が高く無駄な放射熱エネルギーを削減しながら、最大出力までの常時A級動作を完璧に達成しています。
・80 個の出力デバイス、48 個のフィルター コンデンサー、および 3 個のトロイダル電源トランスによって、8Ωから2Ωのあらゆる負荷に対し超歪率での連続電力出力1,000Wを生成。大規模な電流スイングを可能にし、あらゆるスピーカーを現実的なオーディオ レベルまで駆動する能力を実現します。

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実際の音を聞いてみると、現代のアンプは、”こうあるべき”という、一つのお手本のような音を出してくれます。低域は、沈み込むのですが、スピード感は少しも衰えず、立ち上がりは鋭く、切れ味は抜群です。しかしながらその表現には、まったくわざとらしさがなく、非常に自然です。あたかも、そこに音が最初からあったように、癖やそのアンプ独特の”匂い”といったものを極力感じさせません。

かと言ってアンプの存在感がないわけではなく、ボルダーでしかできない緻密な音楽表現をしてくれます。ジャンルや曲の描きわけも非常に多彩で、特にオーケストラやオペラのライブ録音等の広い空間でなおかつ、情報量が多いソースでは、定位や情報量だけではなく、その空気感まで、正確に表現してくれます。

2000シリーズで、ここまで表現をしてくれるので、3000シリーズでは一体どうなってしまうのか非常に興味があるところです。

ご興味を持たれた方は、是非当店にお問い合わせください。

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