Boulder 812 + 861を試聴しました

U-BOYです。
Boulder のDACプリアンプ 812、ステレオパワーアンプ861をお借りしました。

前回の2150に続き、Boulder 812と861のセットでお借りする機会を頂きました。

2150の試聴レポートは下記をご参照ください。

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Boulder 812 の主な特徴は、上位モデルと同様、ディファレンシャル構成による真のバランス入出力回路設計により、高S/N、低歪率を達成しいるところにあります。

ボリューム回路には、1990年代半ばにモデル2010で初めて採用して以来その性能を追求してきた、極めて高い精度を誇るソリッドステート・ステップ・ボリューム・コントロール回路を搭載しておりこのサイズにしては、非常に実在感のある音を実現しています。

豊富なデジタル入力フォーマットにも対応しており、ネットワークに接続されたNASなどのサーバー、PCやUSBメモリー、Bluetoothなど様々な形態のハイレゾ・デジタルオーディオソースを高音質再生します。

もちろん、Roon®のエンドポイントとしての機能も持ち合わせています。多くの接続と機能により、812 DACプリアンプは、アナログソースに限らず現代の多様な音楽ソースにも的確に呼応し、高品位音楽再生の世界を拡げます。

DACチップは、公表されていませんが、海外の記事を見るとAnalog Devices社 AD1955Aを使用し、独自のフィルター処理をしているようです。44.1k系/48系に関わらず、352.8kHzへアップサンプリングしています。

シグナルパスを見ると、352.8kHzにアップサンプリングされているのが分かります。

対になるBoulder 861 は、 バランス・ディファレンシャル入力回路と強力なドライブ力をもつゲインステージと出力セクションで構成されています。

大電流大電力供給能力は、歪みを増加させることなく、より大きなピークパワーをスピーカーに送り込むことを可能としています。また、搭載された応答速度の極めて速い独自の保護回路は、そうした大パワーにおいてもケーブルやスピーカーのショートなどによる不意の損傷から確実にプロテクトします。

では、実際の音はどうかというと、非常に完成度が高く、上位モデル同様に隙がありません。

812がROONに対応してくれているので、ROONと接続してしまえば、本当にそれだけで、システムが完成します。861のドライブ力もかなりあるため、そこそこのクラスのスピーカーなら簡単になってしまいますし、812だけでヘッドフォンオーディオとして再生させるのも非常に趣深いです。

音質の傾向も上位モデルさながら、きめ細かく・力みが無く・わざとらしさが一切ない印象で、本当に音楽が主役であると体感させてくれる数少ない組み合わせだなと感じました。

ご興味を持たれた方は、是非当店にお問い合わせください。

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