Crystal Cable 20周年記念の電源ケーブル ”INFINITY”を試聴しました

ドイツで開催されたHiend Munich2024でも耳目を集めた、Crystal Cable創立20周年記念の特別限定生産品「Infinity」電源ケーブルを、代理店のご厚意により聴かせて頂きました。

Crystal Cableが誇る先進テクノロジーとエンジニアリングを全力で駆使することで、最高の治金技術と独自の絶縁材、高効率化した形状を組み合わせ、最も純粋で制約も歪みもない電源を供給することを目的に設計されているそうです。

構造的にはプラス、マイナス、グラウンドのそれぞれ各3本から成る9本の同軸導体で構成され、これらが絶対的な幾何学的一貫性を維持する完全対称マトリクス構造で織り込まれています。この構造は、誘導されたRF歪みを抑制し、磁気干渉を排除。すべての導体は個別シールドされ、機械的エネルギーの損失や歪みを抑え、外部干渉から保護。

それぞれの単一導体コアは、可能な限り純粋な銀から引き出された単結晶infinityシルバー導体であり、空隙も侵入する不純物もありません。
これにinfiniteシルバーとシルバー=ゴールド合金のストランドを含む2層のシールディングが取り囲んでいます。この革新的で複雑な構造は、固体とストランド導体の利点と、Crystal Cableの最先端の2つの金属配合の利点を組み合わせることで、抵抗がほぼゼロの究極導体とインピーダンスが限りなく低い電源ケーブルが誕生したとのことです。

プラス、マイナス、グラウンドそれぞれ3本線を編み込んだ9本の同軸胴体構成のため、ケーブル自体の重量がそこそあります。

ゼファンさんによると全世界で200本限定で、6/28現在すでに120本以上が売れてしまっているようです。

このInfintyを 、CD再生リファレンス機としている常設のCH Precition D1.5 につないで試聴してみました。

プラグのハウジングがインレット側、コンセント側ともに直径42mmあるので、機器によっては注意が必要です。

実際に音を聞いてみるとエネルギー感が素晴らしく特に低域のエネルギーは印象的で、体験したことが無いフィーリングです。パイプオルガンの楽曲では音が出てくるまでのSNもすこぶる高いことから、静寂の中からいきなり立ち上がってくる低域の速さとエネルギー感に圧倒されてしまいます。またいわゆるエネルギー量だけで凄みを感じさせるそれとは異なり、高い解像力と質感の素晴らさを保ちながらの表現なので、聴いていて格別な高揚感を伴います。さらに良く聴き込むと全帯域ストレスなく伸びていることがわかり、特に難しい中・低域付近の音場感の深々とした広がりと再現性はかつて聴いたことがないほどで、表現力の高さに魅了されます。ピアノ曲も極めて上質で絢爛たる響きで、上下左右、奥行き方向においても3次元的にきれいな広がりを見せてくれます。

今までのクリスタルケーブルのシリーズより土台がしっかりしたことにより、さらにスムースになり楽曲の世界観に引き込まれます。解像度も非常に高いのですが決してリファレンス的というのではなく、まさに空間と時間を飛び越え、録音現場にいるかのような体験をさせてくれる印象です。この一本の電源ケーブルでここまで表情が変わるのかと驚かされるとともに、「これであの楽曲も聴いてみたらどう聴こえるのか」、また「この電源ケーブルを別の機器につないだらどういう表情を引き出してくれるのだろう」と衝迫してくるものがあります。

是非、ご体験頂きたいケーブルの一本です。ご興味を持たれた方は、当店にお問い合わせください。

目次