fidata Audio Server AS2試聴レポート(速報) 

U-BOYです。

今話題のfidata Audio Server – AS2を短期間ですが、お借りできました。
まだ、正式発売前の商品で、完成版ではありません。

デザインは今までのモデルを踏襲
本製品は、FIDATA初のサーバー機能+ストリーミング再生+Roon機能を持たせたオールインワンミュージックサーバー/トランスポートです。
SFP端子、RJ452種に加えて、AES/EBU、S/PDIFをはじめとしたデジタル出力を装備

Roon Coreと、ストリーミング再生を可能とするStreamerとしての機能を両立することで、Roonとfidataのシステムで同時動作し、相互に連携することでAS2に取り込んだ音源データを双方のシステムで、利用することが可能です。

また、Roonが対応していないAmazon Music等のストリーミング音源は、fidata Music Appを利用して、高音質(HD/Ultra HD)のまま、ハイエンド環境で再生することが可能です。

将来的にfidata Music Appのアップデートにより対応予定。現時点ではAmazon MusicやTidal、Qobuzには非対応です。

AS2の基本スペックとして、CPUにはintel社製Core i3プロセッサーを採用し、ストレージには2TBのM.2 NVMe SSDを2台搭載しています。

従来のサーバーでは、低CPU、低ノイズ化に各メーカー力を注いでいましたが、高い処理能力を要するRoonの場合、ある一定以上のCPUを搭載する必要があります。

十分な処理速度と、ファンレス、低ノイズ化を上手いバランスで製品化しています。

今回の設計では、さらに高いレベルでのハイエンドオーディオサーバーとして仕上げるべく、ハードウェア側にも各種オーディオグレード製品を多数採用しています。

音質用厚膜抵抗を採用
音質設計に配慮し、非磁性体タイプの音質用厚膜抵抗を採用。起電力が小さくなることで、ノイズ低減をしいます。

超低位相ノイズ水晶発振器
低位相雑音特性を持つ真空タイプの水晶発振器を搭載。クロックジッターの発生を抑えるとともに、高精度水晶が生成するクロック動作で高精度なネットワーク伝送を実現しています。

オーディオグレード電解コンデンサーを採用
AS1でも実績のある「nichicon MUSEシリーズ」をはじめ、「Panasonic OS-CON」「Rubycon PMLCAP」などを組み合わせて使用することにより、ノイズを調整し電源の安定を実現しています。

オーディオ視点で設計されたUSBインターフェース
オーディオグレードの電解コンデンサーを電源ラインに配置すると共に、USB信号を生成するコントローラの供給電源を低ノイズ設計にすることにより、USB-DACを接続した際に優れた信号伝送品質を実現しつつ、USB-DAC側へのノイズ混入も低減しています

現時点で、UPnPサーバーとして使う場合は、従来のFidataと全く変わりません。
新機能としては、デジタル出力装備を備えたところでしょうか。

USB出力との併用はできない仕様で、DSDのPCMコンバートは行わず、PCM出力だけ音出し確認できました。
この辺は、将来的なアップデートで変わる可能性があります。

Roonのコアとしては、Core i3としては、スペックよりも処理速度が速く感じました。
今回は時間が無かったので、外部のNASからデータの読み込みを行いましたが、他社のコアと比べても処理速度に不満を感じることはありませんでした。

また、Roonを動作させながら、UPnPサーバー、レンダラーとして動かすことも問題ありません。

今回は時間の関係で、内蔵ストレージに音源を置かず、外部からの読み込みで動作確認をしました。
本来は、コアと音源が同一筐体にある音質的メリットもあると思います。SFP端子や、RJ45の設定も、10G/1G/100Mと可変することもできますが、その辺の確認まではできませんでした。

将来的に販売されるであろう、外部電源をつないだときの変化も気になるところです。

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