U-BOYです。
最近問い合わせも増えている、GRADO Statement3を試聴しました。
見た目は、今では珍しくなった木目のボディーが印象的です。
オーストラリアのジャラ材で作られた本ボディーはカートリッジ全体に質量を最適化して均等に分散するように設計されているそうです。ジャラウッドの内部には、ツインマグネットシステムを可能にする特別なジェネレーター/スタイラスモジュールがあり、シャーシの共振周波数を大幅に低減しているそうです。
使用されているコイルも、新しく開発されたコイル巻線技術と数十年前の分野を組み合わせることで、正確なステレオイメージングと最適化されたバランスでの表現実現しています。
また新しい4段階のシールドプロセスにより、コイル内の巻線の分離が可能になり、信号が移動するための比類のない明確なパスが作成されます。トラッキング能力は同社の強みの1つで、振幅が大きいレコードでも針飛びせずに正確にトレースできます。
実際の音はというというとその見た目に反して非常に丁寧で、上品な表現を聞かせてくれます。
普通、IM型やMM型発電機構のカートリッジは、MCに比べて力強く元気な音が出やすいのですが、どうしてもその構造上、粗めの音やレンジの狭さが気になってしまいます。
本機は、それとは一線を画す表現で驚きました。言われなければMCカートッリジと間違ってしまうほどのきめ細かさや品の良さがあります。空間表現も広くその中で、独特のGRADO ならではの実態感・肉感的な表現をしてくれます。
一度は体験して頂きたいカートリッジの一つです。ご興味を持たれた方は是非お問い合わせ下さい。