U-BOYです。
MAGICO 社、Aシリーズの新製品A5をお借りしました。
A5はAシリーズのリファレンスにあたるスピーカーですが、一見するとA3に似ているようにも見えますが、しかし実際には、新開発のユニットを多数搭載しておりMAGICO のこの機種に対する力の入れ具合が感じられます。
今回このスピーカーの音作りには、個人的に新開発のミッドレンジとウーファーの比重が大きいように感じられました。
まずミッドレンジユニットには、先進のグラフェン・カーボンファイバー・サンドイッチ振動板が採用されています。
新開発のフォーム・エッジにより、振動板とエッジの理想的な一体感を実現し、ニュートラル位置へ素早く収まり、驚くほど低い歪みを実現しています。
磁気回路には、純チタン製ボイスコイルボビンを使用しており、極めて安定化された磁場と純銅製キャップにより、渦電流を最小限に抑え、効率を最大限に高めています。
ウーファーには、Magicoのグラフェンナノテックコーンを新たに強化したモデルを搭載しています。
炭素の六角形格子構造のシングルレイヤー素材のグラフェンは、高炭素鋼の50倍の引張強度を誇ります。
この新しい振動板デザインは、グラフェンとカーボンファイバーと先進的な新コア材を組み合わせて、理想的な剛性と重量比を実現しています。
ボイスコイルには5インチの純チタンボイスコイルボビンと1/2インチのリニア振幅を持つ大型銅製キャップ等を採用することで、厚みのある安定した低域を実現しています。
では、実際の音はというと今までのどのMAGICOシリーズとも違う、リッチで締まった低域を持ちながら各帯域との繋がりが非常にスムーズで違和感を全く感じさせない音の印象です。
土台がキッチリしてしまっているので、必然的にバランスがよく空間性も広く定位感も明確に感じられます。
”切れるような解像度のある低域”ではないものの音楽の楽しさを十二分に伝えるスピーカーになっており、この価格帯の中でのまとめとしては、非常にメーカーとしての”ウマさ”を感じられるスピーカーだなと感心しました。
MAGICOの醍醐味を十分に感じられ、なおかつ上位モデルの美味しいところをはっきりわかりやすく表現しているので、聴いたことが無いかた、MAGICOってどんなメーカー?と興味を持たれている方には一度は聴いて頂きたいと素直に思えた製品でした。
ご興味を持たれた方は、ぜひ当店にお問い合わせください。