McIntosh MC3500MKII 試聴レポート

U-BOYです。

McIntoshの新型MONO POWER、MC3500MKIIをお借りしましたので試聴レポートします。。

マッキントッシュ社長チャールズ・ランドルが、MC3500の歴史的重要性を認識し再生産を夢見たのは、2019年のウッドストック50周年記念イベントの時でした。

しかしそれは、オリジナルモデルが50年以上前に設計されたことを考えると、簡単なことではありませんでした。
2年以上の開発期間を経て、その夢は現実のものとなり、McIntoshはMC3500 Vacuum Tube Amplifier MkIIを発表することとなりました。

外観は、オリジナルと比べても各段に仕上げ向上しており、見やすくなった大型メータもデザインの雰囲気を損なわずさらに高級感を醸し出しています。パネルはサンドブラスト処理に変更されており、ノスタルジーさだけではなく、さらに全体の品の与良さを感じます。

出力管はMC3500に搭載されていた6LQ6「スイープチューブ(水平偏向出力管)」と同様の品質と特性を持っていることから採用された、高出力真空管EL509Sを8本使用しています。
この球はビーム出力管6KG6Aの単なるコピーというわけでは無く姿形も異なるユニークな球です。L 509をシングルエンド構造のGT管にマイナーチェンジした球でとなります。

実際に本アンプを試聴してみると独特な世界観を味合わせてくれます。

真空管アンプですので350Wといえど、そこまで瞬発的な音が得意なわけではないのですが、非常にきめ細かく繊細な表現を出してくれる一方で、非常にまろやかな音のまとまり感をだしてくれます。

低域は、よくばらず、しかし物足りなさは感じさせず、高域は、情報量が多いのですが、煩さが全くなく非常に聞きやすい印象です。特にボーカルは、独特の響きと世界観を実現してくれます

一見するとその見た目からノスタルジーなマッキントッシュの音がするのかなと思いきや、なかなかどうして現代的テイストと真空管アンプに求められる滑らかさを両立した意欲作であることが分かります.。流石MCINTOSH、ただのリバイバルではない、その技術力の奥深さを改めて感じた1台でした。

ご興味のある方はお気軽にご相談ください。

         

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