Revival Audio ATALANTE 5 試聴レポート

U-BOYです。
Revival Audio ATALANTE 5を試聴させて頂きました。

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REVIVAL AUDIOは、30 年以上にわたりハイエンド オーディオのマスター エンジニアを務めるダニエル エモンツとデンマークの一流 Hi-Fi ブランドの元 CCO であるジャッキー リーが2022 年にフランス・アルザスで立ち上げた新しいブランドになります。

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ATALANTE 5

ATALANTE 5の意匠は、彼らが掲げるテーマである【音は科学的であると同時に芸術である】をA+A COOREN DESIGN STUDIOとのコラボレーションにより実現させ、誕生したものになります。手摘みのクルミ材突き板で製作されたエンクロージャーにレーザーでエッチングされ Revival Audio のロゴが入った、このレトロでユニークなスタイルは本製品に音だけではなく優雅でエレガンスさも与えてくれます。

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RASC™ 28mm ツィーター

ATALANTE 5は、ツィーター28mmソフトドームツイーター、75mmミッドレンジドライバーを搭載し、95%以上の共振を吸収する特許技術Revival Audio ARID+(Anti Reflection Inner Dome)を採用しています。ツィーターは、非対称サスペンションを採用することにより、ドームのより直線的な共振のないガイドを実現します。サスペンションのカスタム形状により、波が横に自由に伝わるため、分散が向上します。構造化された硬質プラスチックで作られた非対称リムのデザインは、共振吸収を目的として正確にシミュレートされています。BCDにより、560Hzの低い共振周波数を得ることができます。

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RASC75mmミッドレンジドライバー

ミッドレンジドライバーには、同社 独自の75mm ソフトドームミッドレンジドライバーを採用することによりこれまでの製品では決して見られなかった次のレベルのパフォーマンスを実現してくれます。 本ツィーターは400Hz と 5kHz の間でピストンのように機能するため、分割モードはありません。ドーム部に採用されているARID+ は特殊な形状のドームで、その表面は共振を回避し、波が ARID の後ろに誘導され、大きな後部キャビティに吸収されるように設計されています。ドームの後ろに制振材が無いため、高周波が伸び、彼らが目指す「音のバランス」を実現しています。

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BSC (Basalt Sandwich Construction) ドライバー


ウーファーには、史上初のハインエンドBSC(バサルト・サンドウィッチ・コンストラクション)12インチ・ウーファーを採用しています。剛性と軽量のベストバランスを実現し、その優れたダンピング構造により、タイトな低音ダイナミクスと高速でスムーズなレスポンスを提供します。バサルト=玄武岩はグラスファイバーやケブラーよりも振動板に適した特性を持っています。BSC ドライバーを使用すると、優れたダンピングを備えた軽量かつ剛性により、タイトでクリアなダイナミクスを備えた高速でスムーズなレスポンスが得られます。

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実際に音を聞いてみると、非常に完成度が高いスピーカーである印象です。一見する中域の厚みが強調されそうな印象ですが、実際は非常に全体的にほぐれて、定位感もはっきり表現してくれます。細部の表現も申し分なく、オーケストラ等の音数が多い曲での分離感も非常にすばらしいです。かと言ってエレキギターやドラムの厚みが必要なフィーリングでは、素早く、濁りなく,過不足なく厚みを表現してくれて、全く不満がありません。このスタイルにも関わらず全体を通してのスピード感は少しも削がれず、ダニエル エモンツ氏とリバイバルオーディオ社の技術力の高さを見せつけられた思いです。

ご興味を持たれた方は、是非当店にお問い合わせください。

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