Sonus Faber 新製品 Serafino G2を試聴しました

U-BOYです。

Sonus Faber 新製品 Serafino G2 を試聴しました。

Sonus faber Amati G5 に引き続き、今回は、 Serafino G2 をお借りすることができました。
前回よりも小型のシステムですが、なりっぷりは、引けを取らず、サイズ感もちょうど良い印象です。

前回の記事は下記をご参照ください。

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Sonus faber Amati G5 試聴レポート ソナス・ファベールの新スピーカー「Amati G5」試聴レポートです

Serafino G2は、上位モデルのAmati G5の美しさとその性能をできるだけ落とさず、よりコンパクトにどんな環境でもよりマッチしやすく、をコンセプトに設計されました。

キャビネットには、上位モデル同様、天然木をふんだんに使用し、アルマイト処理とラウンド・エッジ処理を施したCNC加工アルミニウムプレートを上下に取り付け挟み込む、独自構造「エキソ・スケルトン・クランプ」を採用しています。

キャビネットをダンピングさせ振動成分を抑制するとともに、天然木ならではの豊かな鳴りと適度に引き締まった低域域の再生を実現しています。同社ならではの美しい木製キャビネットの音響特性を引き出すため、悪影響を及ぼす床面からの不要な共振や振動成分をキャビネットに滞留させず、接地面に効率的に逃がすことで、淀みのないナチュラルな音楽を奏でることができます。

キャビネット側面は 同社の上位モデルで採用されているプライウッド構造を継承しています。

厚みの違うシート状の木材を木目の角度を交互に90度変えて8層に積層させ、プレス機で加圧しながら美しくも強靭さを兼ね備えた曲面を造形しています。更に側板の突板同士の接合部にはクリア・メイプルをダンピング素材として挟み込み使用しています。

ラインを施したような印象的なデザインアクセントを持たせながら、異種木材の組み合わせによって木の響きを活かしつつ不要振動を排除するソナス・ファベールならではの木工加工技術がふんだんに盛り込まれています。

床面からの振動伝播とキャビネット全体をデカップリングする手法として、同社による近年の優れた研究成果である“Z.V.T.”(ゼロ・ヴァイブレーション・トランスミッション)テクノロジーを踏襲しています。

“Serafino G2”では、金属でエラストマー樹脂を挟み込む“サイレントスパイク”を搭載しています。

上位モデルとの一番の違いは、その採用されているウーファーユニットになります。180mm 径のウーファーのダイアフラムには、自然乾燥させたセルロース・パルプシート2枚の間にシンタクティック・フォームを挟み込む構造、軽量で高い応答性かつ高剛性を実現し重厚かつ引き締まった低域を再現。特に中・高域との音色のつながりに配慮した設計としています。

ダンパーは高耐久なBIMAX特殊素材で、バスケットは強靭なアルミニウム・ダイキャスト・フレーム。強力なネオジムモーター・ドライバーと、Amati G5と共通のABS樹脂で構成されたセンターキャップ、軽量CCAWムービングコイルが合わさり、非常に低い周波数帯であっても正確な振幅を実現し、筐体サイズを超える低域再生を可能とします。

実際に音を聞いてみると、非常にリラックスして音楽を楽しめるスピーカーだと感じました。

上位モデル程のスケール感や精密感は、ないもののスピーカー自体のなりっぷりが良いせいか、まったく気になりません。逆にストレスが、まったくないので、次々に違うジャンルの音楽を聴いてみたくなる楽しさがあります。上位モデル同様、仕上げも美しく部屋に置くならば、こちらかなと思わせるほどです。下位モデルといえど、流石SONUS FABERと思わせる細部の作りこみで、満足度の高い逸品となっています。

ご興味を持たれた方は、ぜひ当店にお問い合わせください。

             

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