Sonus faber – Sonetto I G2 を試聴しました。

Sonus faber新製品、Sonetto I G2を聴かせて頂きました。

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“ソネット”の語源は、ルネサンス期にイタリアで創始されたと言われる14行の定型詩であり、日本の伝統的な短歌「5-7-5-7-7」のような美しい詩のかたちです。第2世代“ソネット G2”には、創業40周年を記念する新たな弩級フラッグシップ“Suprema(シュプレーマ)”のために開発された最新技術をいち早く継承しソナス・ファベールが、独自の革新的な技術とイタリアの伝統を重んじた新たなアプローチで、製作されたスピーカーになります。

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Intono Technology(イントノ・テクノロジー)

本機には、上級ラインである”オマージュ・コレクション”向けに開発された革新的で重要な技術の一つ”Intono Technology(イントノ・テクノロジー)”を踏襲し搭載しています。

キャビネットとバスレフポートの寸法相関により発生するインピーダンス・ピーク(固有の共振周波数)がバスレフポート部を通して前方に放射されてしまう従来からの問題についても試行錯誤を重ねました。これは特にミッド・ウーファーが再生する中低域の周波数帯に干渉し音楽再生に悪影響を及ぼすものです。
そこでキャビネット内部にインピーダンス・ピークを除去するための共振器を新開発し搭載しました。共振器内部には2種のダンピング材を備えており、ミッド・ウーファーが再生する周波数帯への干渉を回避しながらもインピーダンス・ピークとなる固有の共振周波数を相殺します。

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アローポイントDADテクノロジーを採用したツィーター

ツィーターには、ソナス・ファベールの代名詞とも言える独自のアローポイントDAD(Damped Apex Dome)テクノロジーを採用した28mm 径ソフトシルクドームをシリーズ共通で搭載。この技術は、ソフトドームの頂点をダンピングさせることでヴォイスコイルの逆相挙動を抑制し、音場の広がり音の透明度を向上させ、ソフトドームとリングラジエーター双方のメリットをも兼ね備えています。

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エラストマー製の新ドライバー 

ウーファーには、ペーパーコーンの外周部を5箇所カットした、ユニークな花柄形状が特徴的なエラストマー製の新ドライバー サラウンドを採用しています。
その革新的なデザインによりドライバーの円形モードを乱すことで干渉を減らせるため、音波の分散と直線性が向上し、よりクリアで正確なサウンドを提供します。

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本機専用クロスオーバー・デザイン

本機のために新たなクロスオーバー・デザインを採用。ドライバーユニットは正確な位相で駆動し、高い直線性を実現します。この優れた設計により、非常に明瞭でダイナミックレンジの広いサウンドステージを実現し、より高いリアリティの再現と音楽への更なる没入を体験できます。

厳選されたパーツを採用しながら、各ドライバー間の繋がりが極めてシームレスで、優美な音楽性とホログラフィック(三次元的)なサウンドステージを提供します。

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実際に音を聞いてみると、上位機種を思わせる情報量のきめ細かさと、滑らかな音のつながりが感じられます。なんのソースが来ても完成度の高い演奏を実現してくれますし、音数が多いソースがきても、広がり感や空間表現は本サイズ・本価格帯にしては考えられない秀逸なできです。

音数が少ない女性ボーカルや弦楽器の表現に関しましては、さらに素晴らしく、上品な艶っぽさや甘さが感じられ、それが全く嫌味ではなく自然なトーンで表現されます。この価格帯でこのような表現が実現できていることに、改めてSonus faber社の技術力の高さを感じました。

ご興味をもたれた方は、ぜひ当店にお問い合わせください。

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https://www.u-audio.com/shopdetail/000000008796/
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