SILTECの最上位モデル、Triple Crown Interconnectを試聴させて頂きました。
創業当初から純銀という導体材料の特質に着目してきたシルテックのこだわり。
一般的な技術で銀素材を加工してケーブル製造する場合、素材にマイクロクラック(微細な亀裂)が生じて、耐久性や音質に悪影響を与えることがわかってきました。
そこでシルテックでは、このマイクロクラックに純金を流し込むことで、純銀、純金双方の特性を活かす独自の導体“G7”を開発、上位シリーズに採用して伝送性能の向上に寄与してきました。
さらに、その後の研究成果の蓄積と最新テクノロジーをふまえて、いっさいマイクロクラックのない完全な単結晶銀を開発、同社が開発してきた単結晶銀の第8世代を意味する“S8”と名づけ、最上位“Triple Crown”シリーズなどに採用しています。
コネクタ部にも単結晶銀“S8”を使用
RCA や XLR のコネクタピン、スピーカーケーブルの Y ラグ部にも導体部と同様、単結晶銀を使用。
各機器との接続部にも単結晶銀を使用することで全てのパートが同素材となり、画期的な導体構
造のパフォーマンスが最大限発揮され、真に理想的で忠実な信号伝送を実現します。
音質ですが、非常に自然でオーディオ的ないやらしさを一切感じさせません。
かと言ってよく聞きこむとその空間表現の緻密さ、そして広さと抜けの良さには、目を見張るものがあります。解像度や情報量もこのクラスですので勿論申し分がないのですが、そこはやはり音楽が主役であるといった設計者の思想が垣間見えます。
本ケーブルをシステムに導入した瞬間には気づきにくいのですが、ふと聞きこむとシステム全体の底上げを陰ながらしつつ、なおかつ独自の世界観を実現しているあたり、流石SILTECの最高峰モデルであると感心させられました。
なおケーブル自体の重量がかなりあり、取り回しに制約がありますので、ご興味を持たれました方はぜひ当店にお問い合わせのうえ、ご来店にて実際の商品をご覧になられるなどして頂ければと思います。