FYNE AUDIO – VINTAGE CLASSIC VIII SMを試聴しました

FYNE AUDIO – VINTAGE CLASSIC VIII SMを聴かせて頂きました。

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外装は、伝統的な ブックシェルフ型で、ラウドスピーカー・デザインの黄金期をモチーフに手仕事で仕上げられた深みのあるブラックのバッフル・天板はウォールナットの突き板仕上げとゴールドトリムのコントラストが落ち着いた雰囲気を醸し出しています。

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ドライバーユニットには、IsoFlare ドライバーを採用し、2ウェイユニットでありながらまるでフルレンジのような卓越した音楽のまとまりとステレオイメージングを実現しています。

ドライバーは、剛性の高い鋳造アルミニウムのシャーシーをベースに構築され、独自のカップリングマテリアルでキャビネット内部のブレースに接合。フェライトマグネット磁気回路で駆動されるマルチファイバーによるミッド/バス・コーンは、コーンのエネルギーを効果的に終端させるFyneFluteロールサラウンドによってパフォーマンスは向上し、豪放な重低音とリッチな中音域を再現します。ツィーターは、25mmマグネシウム・ドーム・トゥイーターが採用されています。高域ユニットのウェーブガイドのユニークな形状によって、フラットな周波数特性と広大な指向特性を実現してくれます。

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クロスオーバー回路には、低損失ラミネートコア・インダクター、高電力精密抵抗、オーディオマニア向けポリプロピレン・コンデンサー、マッチド・クリスタルOFC配線など、高品質コンポーネントが採用されたクロスオーバーは、工場のクライオ処理施設に投入されて、-170℃まで超低温凍結させた後、数日間かけてゆっくりと解凍するCryo-Lite(クライオ・ライト)プロセスにかけられます。この過程で、コンポーネント、配線、はんだ接合部など素材構造内の微小ストレスが緩和され、信号伝達精度は最大化され、サウンドの透明度が向上します。

ヴィンテージ・シリーズと同じように、部屋の条件や好みに応じて、HFエネルギーとプレゼンス感を連続可変できる機能が組み込まれています。バッフル面に配された精緻な美しいノブのコントローラーによって、HFエネルギーはトゥイーターのレベルを、プレゼンスは2.5kHz~5kHzの領域だけをというように、それぞれ±3dBの微妙な調整を可能としています。

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音質は、デュアル・コンセントリックのため定位に申し分はなく、ステージの奥行きや見通し感にも優れています。特にボーカルにおいては、独特なホログラフィックサウンドを実現しており、このスピーカーでしか味わえない世界観を表現してくれます。しかしながら楽曲における苦手意識がなく、曲の新旧においても美味しいところを上手く再生してくれる印象です。誇張感や脚色・色付けがあるわけではないのですが、全体的な情報量を重視するというよりは、いかにその楽曲の良さを余すところなく再生できるかに心を砕いた設計のように感じられました。

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ご興味をもたれた方は、ぜひ当店にお問い合わせください。

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