U-BOYです。
YG Acoustics SONJA 3.2 をお借りしました。
前回、REFERENCEシリーズの下位モデルのHAILEY 3.2を聞かせて頂きましたが、 その上位であるSONJA 3.2はどんな風に聞こえるのか興味があり試聴させていただきました。
一番の大きな変更点は、まずはツィーターです。
YG Acoustics によって精密機械加工された、先進的な航空宇宙用合金で作られた斬新な設計を採用しています。広範な研究と大規模なシミュレーション基づいて、YGオリジナルのBilletDomeのクラスを超えるパフォーマンスを目指して設計されました。
新しいツゥイーターに合わせて、ウェーブガイドも新しくなりました。
大きなスイートスポットをサポートするWide angular dispersionとともに、広大な帯域幅にわたって非常に低い歪みを実現しています。
次にネットワーク回路です。
大幅にテコ入れがされ、使われる部材においてもさらに厳しい選定が行われています。
HAILEY 3.2ですら上記のような大型で物量投入型のネットワークが搭載されており、発表はされいませんがSONJA シリーズでしたらば、なおのことすごいのではないかと想像に難くないです。
また、今までのモデルはウーファーとのクロスオーバーを60Hzとしているのに対し、3シリーズは90Hzに変更されています。
ユニット間の位相差をより少なくすることが目的で、採用されたと聞いていますが、クロスオーバー周波数を上げたことにより、出音においては、中域の厚みが増しました印象もあります。
実際の音を聞いてみると、今までのスピード感や情報量をそのままに、音が隅々まで自然に広がり、引っ掛かりやうるささのようなものが皆無となりました。
以前の2シリーズでは、確かにYG ACOUSTICでしか感じられない、”鋭さ”や”凄さ”が全面に出ており、それが同社の音の象徴的な部分になってはいましたが、ソフトの粗が全面に出てしまい心地よく聞けるソースが限定されてしまうところもありました。
今回の3シリーズでは、より自然なつながり感を意識して設計されている印象があり、ソフトのジャンルを選ばない、スピーカーとして懐の深さが、ましたように感じました。
それは、スピーカーが鈍くなったわけでは無く、集中して聞き込めば、その圧倒的なスピード感と情報量をいかんなく発揮してくれます。
かと言ってリラックスして聞きたいときには、自然でやさしく語り掛けてくれます。 まさに表現力が多彩になり、さらなる進化を遂げたといっても過言ではないように、私には感じられました。
現代ハイエンドスピーカーの一つ答えを見た思いでした。
ご興味を持たれた方は、是非当店にお問い合わせください。