YPSILON PHAETHONを試聴しました

U-BOYです。

YPSILON PHAETHONお借りする機会があり試聴させて頂きました。

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見た目は、非常にシンプルなサウンドブラスト仕上げですが、独特な存在感があります。写真ではこじんまりしているように見えますが、実際はかなり大きくただ、それを感じさせない興味深いデザインです。

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本機は、真空管と MOS-FET のハイブリットアンプであり、入力段とドライバー段はシングルエンドクラスA方式で動作する真空管方式です。特性を揃えた低ノイズの双三極管6H30を各チャンネルあたり1本のみ使用するシンプルな回路構成を採用しています。出力段は特性を揃えた3つのMOS-FETで構成されるシングルエンド回路を2基プッシュプル動作させています。

この2つのシングルエンド増幅回路は同じ極性で構成され、厳密に特性を一致させて使用することにより、出力信号は小型クラスAアンプと同様の繊細さと十分なダイナミクスを両立させています。

真空管を使用した前段とMOS-FETを使用した出力段の間に自社設計・自社製造の広帯域段間トランスを採用しておりインピーダンスを理想的にマッチングさせることにより信号のエネルギーロスを皆無としています。

また電源回路においても前段と出力段用に独立した電源回路を採用しており、独立した2つのカスタムトランスによる真空管用とMOS-FET用の電源をそれぞれ独立させており、各電源には自社設計のチョークインプットコイルを使用し電源からのノイズ混入を皆無としています。

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本機は、自社設計の手巻きトランスを使用したトランスアッテネーターを採用しておりボリューム回路(アッテネーター)に、自社設計・自社製造した高性能トランスアッテネーターを採用しています。2次側巻線に31個タップを設け、トランス巻線比を変えることにより31段階のボリュームコントロールを行います。

本機の回路設計思想は非常にユニークで、現代に生まれ変わった非常に優れた真空管アンプを見るような印象であり、上位機種の設計思想も気になるところです。一昔前はよくあった、””オーソドックスなトランス結合に物量投入するという考え方””に現代のハイブリット素子を利用するとどうなるかというのは、だれしも思うところではありますが、ここまでダイナミックに、なおかつ完成度高く仕上げてきたのには、素直に驚かされました。

実際の音はというと、適度な熱量や厚みを持たせながら、現代のソースにも対応するためのハイスピード感も持ち合わせており非常に興味深い製品に仕上がっている印象です。熱量や厚みがあるといっても表現は、雑にならず非常に丁寧で冷静沈着なところもあり、録音やマスタリングによる変化も臨機応変に描き分けるところは、非常に感心しました。

特にボーカルのレパートリーが多めの方には、一度試聴していただきたい逸品です。ご興味を持たれた方は、ぜひ当店にお問い合わせ下さい。

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