アメリカ、コロラド州の都市「ボルダ―」の名を冠したBoulder Amplifiers社。
そのボルダー社の創業者ジェフ・ネルソンは、創業前の1970 年代、自ら所有するレコーディング スタジオでエンジニアとしてのキャリアを積み、ミキシング ボード やTomcat カート (テープ カートリッジ) マシンなど、プロ機の開発に携わっていました。
1984 年、ボルダー社を興したジェフ・ネルソンはボルタ―ブランドとしての初めての製品、500 パワーアンプをデビューさせます。極めて明瞭で正確なその音は、レコーディングスタジオ、スピーカーメーカー、放送施設などプロフェッショナルの世界で人気を博し、過酷な使用条件にも耐えて今なお重用されているといいます。
以後、オーディオファイル向けの製品づくりに没頭し、数々の名器を生み出します。
現行のラインナップは、3000シリーズを頂点とし、2100シリーズ、1100シリーズ、800シリーズ、500シリーズなど多彩な製品群で構成され、そのいずれもが極めて個性的な輝きを放っています。
正攻法で、王道のサウンドです。
DACプリアンプ 812 DAC PREAMPLIFIER
プリアンプ、DAC、ヘッドフォンアンプを一体化
ボルダー伝統のアンプ技術と、800シリーズの先駆けとなったモデル866の最先端デジタルオーディオ技術を、LPレコードサイズのコンパクトなボディーに凝縮。
音と性能は言うまでもなく、アプリによるフレキシブルな操作性までも身に着けた、ハイエンドオーディオシステムの中枢を担う先鋭のプリアンプです。
イーサネットによるUPnPデータ再生やストリーミング再生に対応。また、Roonエンドポイントとしても機能。
高音質ヘッドフォンアンプを搭載、1/8インチミニ、1/4インチ、4ピンバランス、及びPentaconnの4系統ヘッドフォン端子を装備。
パワーアンプ 861 STEREO POWER AMPLIFIER
ボルダーの最新アナログ技術が凝縮するコンパクト・パワーアンプ
8Ω負荷に対してチャンネルあたり75W、4Ωで110W、2Ωで200Wのゆとりあるピークパワー。
伝統のバランス・ディファレンシャル入力回路と強力なドライブ力をもつゲインステージと出力セクションで構成。
信号経路とグランディングに関する新しい回路技術は、残留バックグラウンドノイズを可聴レベル以下に低減させ、よりクリアで力強い再生を実現。
パワーアンプ 2150 MONO POWER AMPLIFIER
ボルダーのベンチマークを打ち立てた2050から飛躍的な進化を遂げた、2150モノパワーアンプ
18 年間継続的に生産され続けた同社のベンチマーク製品である、2050の後継機
熱安定性を高めるために新しく機械加工されたポッティングハウジングに収められたBoulder独自のフルディスクリート構成のオペアンプモジュール99H2を完全バランス・ゲインステージに搭載。従来よりもさらに高い電圧で動作し、高スルーレート、広帯域幅、高電流出力、低歪み、低出力インピーダンスの入力バッファリングと電圧ゲインを実現。
音色が自然で、わざとらしさが無いまさに本物の音です。
フォノプリアンプ 508 PHONO PREAMPLIFIER
XLRのみ、1入力1出力という極めてシンプルな設計です。
背面にMM/MCの切り替えボタン、フロントパネルには電源ON/OFF、Muteボタンのみです。
イコライザーカーブ、ゲインやインピーダンスの切り替えはありません。
弱音のニュアンスもしっかりと表現し、適度な音の厚みもある、音作りのバランスが上手なイコライザーです。
フォノプリアンプ 1108 PHONO PREAMPLIFIER
入力はXLR2系統、4種のイコライザーカーブを装備
独自の音色で聴かせるタイプではなく、基本性が高く、ニュートラルで正攻法の音作りです。
ノイズレベルの低さも相まって、情報量がとても多いです。
レンジもかなり広いです。幾分スッキリ目ですが、適度な力感もあり骨格もしっかりとしています。
洗練された音で、現代オーディオの模範のような製品です。