U-BOYです。
先日発表されたばかりの、CH Precisonのフォノイコライザー、P10をお借りすることができましたのでレポートいたします。
デュアル モノラル ツインシャーシ フォノイコライザー P10
ハイエンドのフォノイコライザーは、いろいろと試聴しておりますが、静けさという意味では、P1はトップの製品です。
少なくても、P1より静かだと感じたフォノイコライザーは今までありませんでした。
P10は、そのP1よりも5dB 低いノイズフロアを実現しています。
電源部を別筐体とし、アナログ部とコントール部のパワーサプライは完全にガルバニック分離され、ノイズ低減やグレンドループに効果を発揮します。
フォノイコライザーの場合、音は良いけどハムを拾いやすい、設置場所に敏感など環境問題はつきものですが、CHの製品群は、どの環境下でも安定した性能を発揮できる点、使いやすいユーザーインターフェース、音質と機能性を高い次元でクリアしています。
P10は、MC専用の電流増幅回路が2系統、MC/MM兼用の電圧増幅回路が2系統、計4系統の入力があります。
それぞれ、RCAとXLR入力があり、つないだ方を自動で認識します。
音質について
電流増幅と、電圧増幅を比較してみました。
電流増幅
試聴はまず、電流増幅を選択しました。
まず、圧倒的に音数が多いです。
低域の音階がいつもよりはっきりとわかります。
いつも聴いているレコードから新しい発見があります。SNは驚異的に高いですが、レコード盤の限界値の先に到達してしまった印象で、音が濃い、空間が広いといった情報量の多さに意識がいきます。
弱音時に、今まで気づかなかった音が掘り起こされる時があり、聴いていてハッとすることがありました。
超ハイファイです。
電圧増幅
続いて、一般的な電圧増幅です。
電流増幅はゲインの設定のみですが、電圧増幅は、インピーダンス、ゲインの設定ができます。
MM/MCの切り替えという概念はなく、ゲインによる対応です。
インピーダンスもゲインも適応範囲が広く、ステップもかなり細かいので、どのカートリッジでも最適解を見つけられると思います。
設定次第ですが、電流増幅よりも適度な心地よさもあり、こちらを好まれる方もいらっしゃると思います
各入力ごとに幅広いゲイン設定、ステレオ/モノモード、位相反転機能も搭載しています。
オプションでイコライザーカーブの可変にも対応します。
興味を持たれた方は、ぜひ当店にお問い合わせください。