U-BOYのオーディオブログ

U-AUDIOの公式ゆるキャラU-BOY(ユーボーイ)のブログです。
主に買取したオーディオを紹介しています。 僕はタイヤではなくレコードです。

u-boyです。

DSDの本家ともいえるPlayback Designsの最新モデル、MPD8を常設展示しました。

同社のフラグシップとしてドリームシリーズが発表された段階で、お得意様よりご注文も頂いておりましたので、去年末あたりから仕様や発売時期など、代理店と何度も確認を行っておりました。

初めて実機で店頭検証したのが、3月某日(!)です。

それから正式な販売開始まで時間がかかりましたが、無事に店頭展示機も導入しました。

エージングに時間がかかる機器のため(だいたい500時間推奨です)、音質評価は少し先です。

メーカーデモ機でも入荷当初と、暫くたってからの音の違いを知っていますので、本格的なご試聴はもう少しお待ちいただければと思います。

DSD DACらしい自然な空間表現は、このモデルでももちろん健在です。
過去のMPS5と比べても1ランク、2ランク上のサウンドです。

オーディオ的な、解像度とか音の鮮度を求める方向とはベクトルが異なる世界です。
響きの自然さが特徴でしょうか。
演奏家が自分の録音を聴いて、「そうそうこの音だよね。」というタイプの音です。

販売店からの要望も欲しいということで、創業者である、アンドレアスコッチ氏来日時に当店にもお越し頂きました。

某日のショットです。

製品の内容については、資料も公開されていると思いますので、そちらをご覧ください。ここでは省略します。
ナスペック: Playback Designs MPT-8 / MPD-8 発売のお知らせ

来日の際に、設計者のアンドレアスコッチに確認したことや、発売前にこちらで検証して分かったことなどを(できる範囲で)公開します。

まず、店頭ではD/AコンバーターのMPD8を展示しています。主にUSB-DACとして使用しますので、そちらに焦点を当てて解説します。

1. JPLAYの仕様について

詳細は省きますが、JPLAYによるDSD再生はできません。
JPLAYでの再生を前提に考えている方はご注意ください。

そもそもJPLAY自体がDSD再生には向いていない仕様だと思いますので、DSD DACを使うのであれば、違う再生環境が良いとは思います。

ちなみに当店では、JPLAY自体を推奨はしていません。

2. DELAとのマーカーレス再生について

MPD8はASIOのみDSD256対応です。
DoPはDSD128までです。

DSDの本家であり、DoPの創始者として、DSD256対応できないか要望も出しました。
「原理的にDSD256を通す場合は、PCM768KHz対応する必要があるが、MPD8はPCM384kHz止まりなので、DoPでDSD256はできない」と至極真っ当な回答でした。

であれば、DELAのマーカーレス再生には対応してほしいと要望しました。
これは、DELAとの歩み寄りになると思いますが、善処する回答は頂きました。

他社ではMSB製品は、DoPだとDSD128ですが、マーカーレスならDSD256に対応しています。

3. LinuxのネイティブDSDについて

ちょっとマニアックになっていきますが、DoPダメなのは分かったけど、LinuxのネイティブDSDには対応できないか聞いてみました。

代理店を通じて通訳してもらっていることもあり、うまくニュアンスが伝わっていないかもしれません。

コッチ自身はDoPの創始者ではありますが、当時の状況として仕方なく考えた手法であり、Asioなどのネイティブ再生のほうが理想的であるという回答でした。

DSD再生を主に考えた場合、実際そうなのですが、本人の口から素直な回答がもらえたのが意外でした。

ネイティブDSD自体は簡単に対応できるよ。
と回答でしたが、意味合いが通じていない気もします。

4. SACDトランスポート、MPT8との接続について

面白い機能だと思ったのが、MPT8にもUSB入力が付いている点です。

MPT8から光変換をして専用ケーブルでつなぐ場合、PCからのノイズをアイソレートできるメリットに加えて、DAC側のUSB回路の電源を落として高音質化を図るそうです。

実際に、USB DACとして再生する場合も、MPT8を通した方が見通しが良い音でした。

5. RoonCoreについて

SACDトランスポートにRoonCore基板をインストールするアップデートプランもあるそうです。トランスポートに入れることができる基板は、他にもSyrah Serverのオプションもあります。

両方同時に入れることはできないようです。

興味深かったのは、PCであるRoonCore基板もアナログ電源で駆動する点です。

当店で展示しているNADACのRoonCoreや、Linuxベースのweiss MAN301の場合は、PC系はスイッチング駆動、オーディオ系はアナログ電源という使い分けをしていますので、メーカーの思想の違いを感じますね。

6. MQAについて
MQAに対しては否定的なスタンスであるようです。

アンドレアス・コッチ氏は、物腰の柔らかい紳士である反面、技術者として筋の通った考えを持っている方だと感じました。

このような機会を設けていただいた代理店の方には感謝しています。


u-audio.com/shopdetail/000000005855/