KUDOS Titan505を常設展示しました。
昨年開催されたTIAS(東京オーディオショウ)に行った際、ブックシェルフ型スピーカーとしては1番良く鳴っていたと感じたのが、イギリス製で日本初上陸ブランド、KUDOS のモデルTitan505でした。
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タイムロードさんのブースに入った際、このTitan505がちょうど鳴っていたのですが、広めのブース空間にも負けず非常に開放的かつスピーカーの存在を感じさせない鳴りっぷりで音楽を奏でており、どのジャンルでも楽しく聴け、非常に好一印象でした。
タイムロード社長Hさんから、KUDOS社の歴史背景や技術的な点などについて、ひとくさり説明をして頂いてるとき、会場ブースに来られていた方々らもその音に耳を傾け、熱心に聴きいっている様子が分かりました。
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KUDOS Titanシリーズは昨今の流線形状フォルムのスピーカーと比べるとわりとオーセンティックな見た目ですが、構造的には独自の等圧固定境界バスレフローディング設計を採用したアイソバリック方式となっています。
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この方式により低歪みで瞬発力あるニュアンス表現と、サイズを感じさせない適度な量感を持たせた低音再生を実現しています。
過去LINNやWilson Beneschなども、アイソバリック方式を採用していますが、KUDOS Titanシリーズはそのどちらの鳴り方でもない爽快感を伴う鳴りっぷりで、スピーカーの存在が消えるような瞬間が何度もあり、2WAYではなくフルレンジのようにさえ聴こえるときもあります。
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音の傾向は近年ありがちな高SNで、高域特性を引き伸ばしワイドレンジといった俗受けするような特色を盛った音作りではなく、そうした要素など気にならなくなるほど音楽を生き生きと楽しく聴かせるものであり、凡庸さを感じさせない玄人好みのサウンドで秀抜な印象を受けます。
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このように快活で弾むように鳴り、文字通り音が楽しく音楽として聴けるスピーカーはここ何年も出てきていなかった印象があり、思い起こされたのは初期のAudio physic Brilon1.0で、その鳴り方をスケールアップし、アイソバリック方式で量感を持たせて空間をさらにグワッと広げたような感触で、レンジやSN感、過渡特性、低域の量感と解像度の両立などといったオーディオ的表現要素をいちいち言語化してイメージしながら聴くことの野暮ったさを吹き飛ばし、まずはその出音を聴いてみてくれと言わんばかりのメイクセンスな鳴りっぷりです。
そのせいか音量をついつい上げたくなり、実際徐々に上げていくと設置空間と相乗効果的で部屋全体が鳴っているような閾値があり、そこに達するとなんともいえない不思議な魅力あるサウンドで鳴り響きます。
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バインディングポスト(ダイレクト接続端子)はバナナプラグのみで、その上部にはマルチドライブシステム時の各スピーカーユニット用ダイレクト接続端子を装備。別売りの外付けパッシブクロスオーバーユニット「Sigao Drive」を使用することで、マルチドライブシステム構築が可能です。
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![画像](https://kaitori.u-audio.com/wp-content/uploads/Sigao-Drive-Crossover-2-.png)
Sigaoの背面
通常は付属のジャンパーケーブルですが、展示機にはArchitectura製のKEI Jumperケーブルを常備。Architectura製のKEIシリーズは、スーパーコンピューター京(ケイ)の内部配線材を応用し、銀コーティングされた超極細銅線を数百本撚り合わせ、ジュンフロンでタイトに包んだ高性能ケーブルで、銀メッキが施された端子は半田処理をせず、接点を含めてすべて銀で統一されています。
![画像](https://kaitori.u-audio.com/wp-content/uploads/kei_jumper.jpg)
![画像](https://kaitori.u-audio.com/wp-content/uploads/kudos_jumper.jpg)
なおこのKEI Jumper(12-13万相当)は、初回kudos製品ご購入者様に限定特典として付属するとのことですが、数に限りがありますので詳しくはお問い合わせ下さい。
![画像](https://kaitori.u-audio.com/wp-content/uploads/Kudos-Titan-505-7.jpg)
ーオマケ画像ー
納品当日、自ら開梱と設置までして頂き、その後試聴されていたときのタイムロードH社長の様子
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