U-BOYです。
Burmester 新型ステレオパワーアンプ 216・218をお借りしました。
左側が上位機種の218、右側が216です。デザインは一貫性がとれており流石、老舗ブランドといった印象です。
海外メーカーで鏡面仕上げですと、どうしてもくすみ等が気になりますが、Burmester の仕上げは非常に美しく非の打ちどころがありません。
Burmester 218ではパワーアンプの要となる出力段に、片ch 4パラレル・プッシュプルによる合計16個のパワー・トランジスタを搭載し、大型のスピーカーもストレスなく制御する強力なドライヴ能力を有しています。
更にトランジスタを理想的な温度で駆動させるために、 “159”と同様の冷却機構を本機にも搭載。
出力段とハウジング外周部を熱伝導率の高い銅製ヒートパイプで連結させる事で、出力段の発熱をハウジングに逃がし、外周に備えるヒートシンクにより効率的に熱を排出します。
更にハウジング底面にはパンチング、背面にはスリットによる通気口を備えており、冷却ファンなどを必要としないハウジング全体によるクーリングが実現します。これらの機構により、出力段と電源部は常に最適な温度で動作し、熱損失による電力ロスを極限までおさえ、各パーツの動作効率を格段に向上させることで理想的なブルメスター・サウンドを安定して提供します。
電源部の静電容量は220,000uF、電源容量を640VAへ強化。主要電源部にはカスタムメイド・フィルタ・コンデンサを搭載しています。
更に大型カスタムメイド・トロイダル・トランスを、金属製カバーで覆うことで完璧な磁気シールド対策を施しています。出力段が更に強力になり、大型スピーカーの駆動時に必要な大規模な出力電圧と出力電流を安定化させることで、出力段のパフォーマンスを最大限発揮し、音楽のダイナミックレンジをより如実に再生する事ができます。
また218には出力段の前段には、独立の電源部を搭載。多くの電力を使う場合は出力段の電圧変動が大きくなり、電圧降下や高電力、スピーカー駆動時における様々な負荷などが発生する可能性があるため、その影響を受けないよう前段の電源部は独立化しています。
216は、パワーアンプの要となる出力段に、片ch 2パラレル・プッシュプルによる合計8個のパワー・トランジスタを搭載、大型のスピーカーもストレスなく制御する強力なドライヴ能力を有しています。
1個あたり47,000uFの静電容量を有するカスタムメイド・フィルター・コンデンサを4個搭載、その総容量は188,000uFに及び、これはフラッグシップ “159”と同じ静電容量を誇ります。
更に430VAの大型カスタムメイド・トロイダルコア・トランスを、金属製カバーで覆うことで完璧な磁気シールド対策を施しています。
では、実際の音を聞いてみると218の方が濃厚でリッチな印象で、非常にスケール感の大きい表現を得意としているように感じられます。
さらに響きを大事にしており、ピアノの響きや鳴りの表現が非常に豊かで、リアルです。
バイオリンやチェロにおいてもその独特な響きの美しさの表現が独特で特徴的です。216の方が小回りが利く印象で少しすきっりとはしますが、その分、見通しもはっきりする印象です。
鳴らすスピーカーにもよりますが、どちらの良さも感じられ、甲乙つけがたい印象でした。
ご興味を持たれた方は、ぜひ当店にお問い合わせください。