AFI(Audio Fidelity Improvement)flat.2

U-BOYです。

レコードアクセサリーのAFI、FLAT.2をお借りしたので店頭で実験してみました。

写真だと周りの映り込みもありますが、実物は高級感があり大変きれいな仕上がりです。

この製品には大きな特長が2つあります。

まず第一に反ったり歪んたレコードを平らにする機能です。

第二の機能は、リラクゼーション・プログラムです。

ゆっくりと均一に加熱(及びその後冷却)し、温度をコントロールしながらレコード盤をリラックスさせストレスを除去していきます。
レコードをプレス直後の音溝に一層近づけることが可能になるそうです。

まず、視覚的にも分かりやすいので、手もちのレコードで最大限反ったレコードを用意してみました。
70年代のドイツグラムフォンプレスです。一応オリジナルです。

iPhoneで録画しみてました。
修正前

これをスタンダードプログラムで平らにします。
経験上、レコードの反りは重量盤ほど修正に時間が掛かると思います。

通常の反りであれば1回でほぼ修正できますが、このレコードはスタンダードプログラムを2回実施しています。

修正後

同じレコードとは思えないくらい平らになりました。

熱を加えて反りを直す機器は他社でもありますが、AFIの良いところは音質的な副作用を感じない(むしろ音が良くなる)点です。

次にふだん聴きなれているレコード幾つかにリラックスモードの処置を行いました。

Shelly Manne & Jack Marshall ‎– Sounds Unheard Of!

1962年のプレスです。
もともと高音質で鮮度や定位感など現代の指標でも十二分に通用するものですが、音がほぐれて伸びやかになる印象を受けました。

Wanda Wilkomirska & Ann Schein ‎– Two Sonatas For Violin and Piano
1970年のプレス
このレコードも元々超優秀録音ですが、エネルギー感を損なうことなく、音がほぐれて伸びやかになりました。

高級レコードクリーナー、超音波やバキューム式洗浄機でレコードをクリーニングした時と同等以上という印象で、思ったよりも変化量は大きいと感じました。

ベールを1枚剥いだようなイメージで、音が伸びやかになり、見通しの良さも向上します。

特に副作用は感じませんでした。

プライスは安くはありませんが、オリジナル盤のレコードをたくさん持っている方であれば、レコード洗浄機同様に手放せなくなるアイテムだと思います。

反りの修正よりも音質改善効果の方がむしろ大きいと思います。

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