U-BOYです。
少し時間が経ってしまいましたが、米国Grado社のカートリッジの取り扱いを開始しました。
同社の歴史は非常に古く、MCカートリッジの基本特許(同一のアーマチュアに左右のコイルを巻く)を持っています。
現在は、MCカートリッジを辞めてFB方式に切り替わっています。
受けるイコライザーも含めて、大きな括りでいえばMM型に分類されるのかもしれませんが、コイルも磁石も固定していますので、第3の分類と言えると思います。
この方式は、カンチレバーにコイルもマグネットもついていません。360度どの方向にも同じ条件で溝をトレースが可能です。
代理店の方のご厚意で下は数万円から、トップモデルの135万のモデルまで一通り聴かせて頂く機会がありました。
一通り聴くと同社の特徴も良くわかってきます。
音楽的という表現があっていると思います。
高解像度で厳しい表現をするタイプではなく、ある程度大らかに鳴って、アナログの楽しいところを上手に引き出してくれます。
もちろん、下位モデルと、上級モデルは情報量は違いますが、共通のテイストは感じます。
今回、Fidelixのアンダーハングアームで試聴しましたが、一般のカートリッジと比べるとトラッキングエラーに伴うサーフェースノイズがかなり少ないです。
FB型の特徴でもあるトレース能力の高さに起因するものと考えられます。
一式聴かせていただいた後に、値段のバランスなどを考えて現実的に面白いと思った機種で絞って2回目の試聴をさせていただきました。
現在店頭には4つの機種がございます。
Reference Sonata 2, Reference Master 2, Statement Sonata 2, Statement Master 2
写真はReference Sonata 2を装着したところです。
同タイプの出力レベルの違いも含めて、それぞれの魅力がありますね。
もう少し吟味して何か常設したいと思っています。