KRELL KSA-i400 試聴レポート

U-BOYです。

KRELL  新シリーズSTEREO POWERの「KSA-i400」が発表されました。
短期ですが、店頭でデモさせていただきました。

KRELLはご存じの通り1980 年に設立されました。エンジニアリングの革新、構築の完全性、製品の卓越性で高い評価を得ています。

同社には製品導入の豊富な歴史があり、ハイエンドオーディオ業界に深い影響を与えてきました。現在のクレルはロンディ・ダゴスティーノ氏が社長を務めており、1980年後半のKSA80からかかわってきた古参のディヴィットグッドマン氏が設計責任者という体制が続いています。

型番である ”i” は独自のiバイアスを意味しており、前シリーズよりさらに効率よくクラスA動作を実現することができるようになりました。

XD技術も採用されており、出力インピーダンスを下げることにも実現しています。さらに本機では、それらとともにSYM MAXが採用されています。SYM MAXはサーキットパラメータのわずかな調整を加え、2次高調波歪みをほぼ完全に除去する技術です。

中の写真を見させて頂きましたが、回路の工夫だけではなく、非常に基本に忠実に物量投入されているのがよくわかります。これがあっての、現代KRELLの音なんだなあと実感しました。

外観は、がっちりした筐体と、THEアメリカ製というべき仕上げになっており、分厚く濃厚な音が出そうなイメージですが、実際に聞いてみると、空間は非常に広く、きめ細かい音が出てきます。

ドライブ力も高く、ただそれを”いかにも”という形で表現せずにスピード感とともに適切に表現してくれるところは、さすがKRELLといった印象です。何よりも情報量が非情に多く、有り体な表現ですが、どんなソースにおいてもこんな音が入っていたのか?という新たな発見があるアンプで、聞いていてとても楽しいです。

煩さもなく、かと言って情報量はある。このバランス感覚こそがKRELLらしさである大きな理由ではないかと今更ならに痛感しました。 

ご興味のある方はお気軽にご相談ください。

          

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