MAGICO 新製品 S3 Mk3を試聴しました

U-BOYです。

MAGICO新製品、S3 Mk3 を試聴しました。

新しいMAGICO S3MK3には、M9の開発で得られた知識と技術的な進歩が、惜しみなく生かされており、すべてのパラメータで聴きやすさに繋がる改善を施しているようでした。新しいエンクロージャー、ドライバー、カップリングシステムにより、新しいS3は当初の設計概要をはるかに超える成果を達成したようです。

特にエンクロージャーにおいては、厚さ1/2インチから2インチの4枚のアルミ押し出し材から構成される新設計で、新たな形をゼロから作りあげる意欲的なアプローチの結果です。フロントバッフルを含む各パネルは、全てエッジレスシェイプになるように慎重に加工されています。エンクロージャーによる回折を最小限に抑え、垂直定在波を打ち消すために、削り出しのトッププレートは前面に向かって緩やかなカーブを描いています。
より厚みを持たせ安心感を増したベースプレートには、新設計の3ポイントアウトリガーシステムが組み込まれています。新設計の3個の脚はスピーカーの重心を下げて全体の安定性を高め、低ノイズフロアとダイナミクスの向上を実現しています。

新しい自社製3Dレーザー干渉測定システムは、エンクロージャーパネルを片CH最大1000ポイントまで測定し、エンクロージャー全体のSPL共振を集約して計算します。この高精度な解析により、トランスデューサーとしての音の出力とエンクロージャーの共振特性を比較測定し、内部のブレーシング及びダンピング技術を効果的に適用して、S3の完成系における音響特性&音響パフォーマンスを最適化することができます。新S3エンクロージャーは、前モデルに比べ30%の静音化を実現しました。

実際試聴をしてみると、何の楽曲を聞いても非常に高度にバランスが取れた音を実現してくれます。静寂感の中に確かな情報量としっかりした定位感を実現しており、そのなかで音数の少ないものには、個々を際立たせて聞かせてくれますし、音数が多いものに関しては、スケール間を大事にしつつ個々の音も明確に出してくれる印象です。当たり前ではあるのですが、前回のMK2とは、まったくの別物といってよいほど進化をしており、とても素晴らしい仕上がりになっています。 ご興味をもたれた方は、ぜひお問い合わせください。

    

             

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