Wireworld フォノケーブル、Micro-Platinum Eclipse 8 試聴レポート

U-BOYです。

ワイヤーワールドのフォノケーブルをお借りしましたので、紹介いたします。
最上位にあたるMicro-Platinum Eclipse 8です。

REEDの2Gに接続して試聴しました

まず、注目すべき点は、旧モデルのPlatinum Eclipse 7と比べて価格がお求めやすくなっています。
1mの長さの場合、Platinum Eclipse 7(定価21万円)→Micro-Platinum Eclipse 8(定価16万円)です。

Platinum Eclipse 7の場合、導体はOCC Solid Silver(高純度銀ソリッド線/6N)×28本/24AWGという構造に対して、Micro-Platinum Eclipse 8は、OCC-7N Solid Silver x13本/26AWGです。

微弱信号を扱うトーンアームケーブルにより特化した考えで、細い線材で数も減らし、ケーブル自体が柔らかく引き回しがしやすい構造です。製品名の頭に”Micro”と付いているのは、そのような意図が込められています。

線材の太さ、数が異なることが、価格にも反映されているのは好感が持てます。

絶縁体には第3世代となる「Composilex3」が採用されています。
テフロンより静かで、ポリエチレンやポリプロピレンなどの低損失断熱材よりもアドバンテージが高いという、独自の複合絶縁素材を新たに開発したことで、摩擦電気ノイズを最小化し、空間表現や鮮やかさ、ダイナミック・コントラストなど改善を図っています。

上 Micro-Platinum Eclipse 8 / 下 Platinum Eclipse 7

たまたま、中古で1つ前のモデルであるPlatinum Eclipse 7があったので比較してみました。絶縁体の違いからでしょうか、実際の太さはほとんど同じに感じます。引き回しも両者柔らかく扱いやすいです。

Platinum Eclipse 7は出力がXLR仕様で、今回お借りしたMicro-Platinum Eclipse 8はRCA出力のため同条件で比較ができません。ふだん、常用しているNORDOSTの BLUE HEAVENと比較してみました。

ワイヤーワールドで連想されるサウンドは、メリハリがあり華やかという印象を持つ方が多いと思います。
私もその認識でしたが、最近モデルは、落ち着きがある丁寧な描写になっています。

Platinum Eclipse 7のフォノケーブルを聴いたときから印象が大きく変わったように思います。
引き回しもしやすく、耐ノイズ耐性も強いです。適度な厚みもあり、アナログの良いところを上手く引き出している印象があります。

ふだん使用しているノードストの方が、スピード感やメリハリがしっかり出る印象で、少し明るい音です。

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