U-BOYです。
アメリカの高級オーディオブランド、コンステレーション・オーディオから、待望の新シリーズ「REVELATION SERIES 2(レヴァレイション・シリーズ 2)」が登場しました。今回は、プリアンプ、ステレオパワーアンプ、フォノプリアンプの3モデルを試聴する機会を得ましたので、その印象をお伝えします。
REVELATION SERIES 2(レヴァレイション・シリーズ 2)は、各製品はシンプルに、それぞれ、Revelation 2 Preamp、Revelation 2 Stereo(Mono) Amplifier、Revelation 2 Phono Preamplifierという名称です。
ボディのカラーがゴールドに変わりました。(従来のシルバーもオーダーできるようです)
また、電源が、アナログ電源からスイッチング電源、C-SMPS(Constellation Switched-Mode Power Supply)に変更されています。
C-SMPSは、一般的なリニア電源より20dB以上静かで、供給電圧に関係なく一貫した完璧なDC電力を供給します。これにより、音の細部まで妥協のない再生を保証しています。
音の静寂性に加えて、反応の良さもスイッチング電源の恩恵ではないでしょうか。
REVELATION SERIES 2(レヴァレイション・シリーズ 2)
Revelation 2 Preamp
コンステレーション・オーディオのプリアンプとパワーアンプをセットで使用する場合、Constellation Link接続が可能です。
この接続方式では、パワーアンプ側の信号経路上の増幅段を一段減らすことができ、より純度の高い音楽再生を実現します。
パワーアンプには、通常のXLR入力に加えて、専用のDIRECT端子を装備。
DIRECT端子では透明感の高いクリアな音質が、通常のXLR接続ではややゆったりとした音質が得られます。なお、DIRECT接続時はゲインが低めに設定されます。
コンステレーション・オーディオのプリアンプは従来から、広がりのある音場と優れた音の質感が特徴でしたが、新製品では新開発の電源回路の効果により、さらなる静寂感が加わったように感じられました。
Revelation 2 Stereo Amplifier
最初に試聴したのがこのパワーアンプです。他社のプリアンプと組み合わせた際も、その音質の進化は明確に感じられました。
新開発のスイッチング電源の採用により、従来モデルの特徴であった雄大でゆったりとしたサウンドから、より俊敏でキレのある音質へと進化を遂げています。
筐体は軽量化されているにもかかわらず、スピーカーに対する駆動力は向上。コンステレーション・オーディオならではの緻密さと品位の高い音質特性は、しっかりと受け継がれています。
Revelation 2 Phono Preamplifier
フォノプリアンプは、同シリーズのプリアンプ、パワーアンプとの組み合わせに加え、当店のリファレンス機器であるCH Precisionとの接続など、様々な組み合わせで評価を行いました。
Constellation Audioのフォノプリアンプの特徴は、類を見ない静寂性に加え、適度な力強さと優れた品位など、オーディオファイルが求める要素を高次元でバランスよく実現している点です。
プリアンプやパワーアンプと比較すると、従来モデルから引き締まった音質傾向がありましたが、Revelation 2ではさらに解像度が向上しています。
アナログレコードの魅力は音色や質感にあると考える方も多いですが、このクラスになると空間表現や定位の精度など、従来デジタルが得意としていた領域でも卓越した性能を発揮します。
半世紀以上前の録音を聴きながら、「当時の人々はここまでの音質では聴けていなかっただろう」という感慨を覚えるほどです。
まとめ
Revelation Series 2は、新開発のスイッチング電源技術を採用することで、コンステレーション・オーディオの伝統的な魅力である品位の高さと緻密さを継承しながら、より高い解像度と俊敏性を獲得しています。
各機器の完成度の高さもさることながら、システムとしての統合性も秀逸で、現代のハイエンドオーディオの新たな基準となる製品群と言えると思います。
この度ご紹介したRevelation Series 2の試聴をご希望の方は、当店までお気軽にお問い合わせください。