U-BOYです。
新ブランドRIVIERA(リビエラ)、プリアンプAPL01SE、パワーアンプAFM100SEを試聴しました。
REVIEA AUDIO LABORATORIES は 2017 年にイタリア ナポリでLuca ChionmentiとチーフエンジニアのSilvio Delfinoを中心に設立されました。
Lucaの専門は電子音響デバイスの挙動と生物学的・神経感覚的システムの相関関係であり、オーディオ分野のみならず人間の五感を研究してきたプロフェッショナルです。
REVIEA は、オーディオアンプは楽器ではなく人間の耳のために、最高の忠実度で信号を再生する必要があるという設計フィロソフィーです。
人間の聴覚システムを理解し、その結果、測定システム用ではなく、人間の耳用に再生信号の特性を定義し、それをもとに設計されています。
プリアンプAPL01SE は、全段真空管・純A級動作・ゼロフィードバック回路により構成されています。
主要真空管は 6350/6463 の SRPP 回路であり、他の Riviera 設計と同様に、測定値ではなく、人が聴いたときに低ひずみと感じるように設計および最適化されています。
「良い音の」ディストーションを「追加」しようとしているわけでなく、 Riviera 社の目的はまったく自然な結果の追求にあるそうです。
この目標を達成するために、フィードバックを使用せず、アクティブデバイスの動作点からパッシブコンポーネントの最適な組み合わせなど、細部に至るまで、最適化されています。
パワーアンプAFM100 Special Editionは真空管・バイポーラトランジスタ・MOSFETの複合素子構成になっており、回路は純A級動作・ゼロフィードバックにて設計されています。 出力はチェンネルあたり8Ω100Wで、聴感上では必要十分な印象でした。 本モデルでは、設計者 は 50W を単純に「2 倍」にしただけでなく、それ以上のことを行っています。最終的なデバイスは 8 ペアではなく、10 ペアになりました。このソリューションにより、各デバイスがさらに「リラックスして」動作できるようになります。 これを実現するためにはコストがかかりますが、設計者の今までの開発経験により、音楽を再生した際にかかるコストよりもさらなる大きな利点をもたらしてくれます。 電源についてもこの改良は、単に容量を増やしたり大型化したりするだけの問題ではありません。 AFM100-SE の電源トランスを使えば、他社で設計する場合、簡単に 750W のアンプを構築できますが、そうするのではなく”あえて100Wに絞る”ことで、RIVIERAの音を実現させています。 意匠に関してはプリアンプと統一されており、独特の世界観を持っていますが、非常にシンプルで使いやすいです。 実際の音は、REVIEA でしか出せない世界感をもちあわせています。 ただ真空管の音というわけではなく真空管やトランジスタ・MOSFETのまさにいいとこどりをしています。 測定的に素晴らしいのではなく、まさに音楽の実在感や実体感が非常にすばらしく、時間を超越して演奏者をそこに呼び戻してくれるような感覚を味合わせてくれます。 空間や音像の表現は、わざとらしさがまったくなく非常に自然です。 オーディオ的な広がり感を重視しするのではなく、実際にコンサートで聴いたらこんな感じではないかと思わせるぐらい説得力がある表現でした。 なんの楽曲を聞いてもあまりにも自然なで、特に古い録音の再生能力は素晴らしく、音像はきっちりしているのにノイズ感や録音の煩さは全く感じさせず、当時の”匂い”を感じさせてくれる素晴らしい表現力です。 現代の録音では、S/Nの良さをひけらかさず、実際の録音とはこうあるべきと、まるでREVIEAが”語っている”ような再生をしてくれます。まるでRIVIERAの表現以外は、”音楽として必要ない”と思わせるほどでした。非常に特徴的で、他では決して出ない音を出してくれるアンプですので、ご興味を持たれたかたは、 ぜひ当店にお問い合わせください。