U-BOYです。
SOULNOTEの新製品、ステレオパワーアンプのA-3coreと、光カートリッジ専用イコライザーのE-3をセットでお借りしましたので、試聴レポートします。
試聴で使ったシステム
- スピーカー: Magico – M3
- Roon Server: Ediscreation BACH JP MODEL
- DAC: Mola Mola – Tambaqui DAC(イーサネット接続)
- アンプ: Soulnote – P-3, A-3 core
- アナログプレーヤー: VERTERE – SG-1PKG & DS AUDIO – Master 3
- フォノイコライザー: Soulnote – E-3
- ソフト: Roonを使用。音源はBachのストレージに内蔵しているもの、Tidal、Qobuzを使用
SOULNOTE – A-3core
まず、デジタルソースを中心にアンプの試聴を行いました。
P-3とモノラルパワーアンプのM-3は常設しておりますので、M-3とA-3 coreの違いを意識的に確認します。
M-3は柔らかく開放的な空間の広さが持ち味の1つだと思いますが、A-3 coreは良い意味で音が立っており、開放感の中にも芯があるような印象を受けました。
プリメインアンプのA-3のフレッシュな感じと、M-3の朗々とした空間表現のちょうど中間くらいです。
A-2を2台でモノラルアンプとして使うよりも質感は確実に向上してます。
設置面でモノラルアンプを諦めた方にもオススメいたします。
MAGICOのM-3を鳴らす前に、Zellatonとも組み合わせておりますが、40畳ある当店の試聴室でも十分な駆動力です。
SOULNOTE – E-3
続いて、光カートリッジ専用のイコライザー、E-3です。
当店では、E-2を常設しておりますので、どのくらい違いが出るか楽しみにしておりました。
カートリッジは、DSオーディオから何機種かお借りし、Master3を選びました。
プレーヤーは当店のリファレンスである VERTERE – SG-1PKGです。
角柱ダイヤモンドカンチレバーにマイクロリッジ針
プレーヤーは VERTERE – SG-1PKG
VertereとDSオーディオの組み合わせで過去に何件か納入実績があります。
まず最初にVertereの標準フォノケーブル、続いて、光カートリッジ入力専用に開発された電源分離光フォノケーブルで接続しました。
まず、標準のフォノケーブルでセットアップしましたが、この時点で明らかにE-2よりも良いです。
当店はDS001が発売される前の試作品の時代からDSオーディオとはお付き合いがありますが、店頭のデモでは、過去一でよく鳴っています。
VERTEREのプレーヤーの恩恵も大きいことは否定できませんが、E-3は光カートリッジ専用に振り切った設計にしたことで、E-2と比べても光カートリッジの良さを大幅に引き出しています。
続いて、まだ完成品ではないですが、電源分離光フォノケーブルも試しました。
明らかにノイズレベルが下がり、音の粒立ちが良くなります。
原理的に良くなることはわかっていましたが、細いケーブルの見た目とは違い、効果は大きいです。
光カートリッジは、一般的なMC/MMと比べると、アナログ特有の中低域の厚みが後退し、その分より低域までしっかりと安定して再現する特徴があります。
中低域の厚みを、アナログの魅力と感じる人には、物足りないという方もいますが、E-3で再生する光カートリッジの音は、レンジの広さはそのまま、音に力が宿っています。
ディスクととファイル再生の違いのように、アナログでもMC/MM/光とそれぞれの良さがあります。
光カートリッジの再生としては現時点で最良の選択肢の1つだと思います。