Wattson Audio Madison 試聴レポート

U-BOYです。

スイスのWattson AudioからネットワークD/Aコンバーター、Madisonが登場しました。
代理店からお借り出来ましたので、試聴レポートします。

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アルミニウムブロックからCNC削り出し加工され、高級感のある仕上がりです。

ワトソンは2020年開始という新しいブランドですが、長年ハイエンドオーディオ製品に基板などを提供してきた実績を持つ、Engineered SA社から誕生した技術力の高いブランドです。

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CDより一回り大きいサイズで、とてもコンパクトです。

とてもコンパクトな筐体ですが、本格仕様です。

最新モデルのMADISON(マディソン)は、Roon Rady、UPnP、AirPlayといったネットワーク再生はもちろん、同軸、光デジタル入力、LEEDHプロセッシング・ロスレス・デジタルボリュームコントロール、ヘッドフォン出力を組み込んでいます。 

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RoonのSignal Pathを見ると、DSD64はPCM352.8kHzにアップサンプリングされています。
DSD128やDSD256はそのまま再生されます。

対応フォーマットはPCM384kHz/32bit、DSD256です。
Anagram Technologyアップサンプラーのtime-domain optimization(時間領域最適化)を基にした新しいアップサンプリング・プロセスを搭載。

また、丸め誤差を排除する革新的な新しいデジタル音量調整アルゴリズム、LEEDH プロセッシング・ロスレスボリュームコントロールにより、プリアンプしても使用可能です。

専用アプリも直感的に使いやすく設計されています。

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専用アプリにて、細かい設定が可能です
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背面や側面の壁に合わせて低域を調整することも可能
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Tidal、Quboz、NASの音源を横断して再生することも可能です

本機はRoon Ready対応です。
Roonの場合は、操作性が担保されていますので、基本的にRoonReadyの機器に使いやすさの違いは出にくいです。

Roonを使わない場合は、専用のアプリで操作します。
直感的に分かりやすく、反応も早くて使いやすいと思いました。

Spotifyには非対応ですが、TidalとQubozも利用可能で、手持ちの音源とストリーミングの曲を同一プレイリストで再生できます。
なお、OpneHomeには非対応、FidataなどのUPnPアプリで操作は可能です。

音質の傾向としては、神経質ではなく丁寧な表現です。濃い口で、密度感のある充実したサウンドです。
技術、実績のある会社だけあり、音の質感はとても高いです。

電源は5Vの2.1mmの一般的なアダプターとなっていますので、オーディオグレードの電源に変えてアップグレードすることもできます。

ネジ類が一切見えない仕上げの良さや、最小ボタンだけで直感的に使える操作性の高さなど、細かな点まで行き届いている製品です。現実的な価格で高性能を目指す姿勢も共感できます。

同ブランドにはデビュー作として、Emersonという弟機もございますが、こちらは現在取り扱いを検討中とのことです。

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www.u-audio.com/shopdetail/000000007935/
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